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LED照明:普及から5年、交換時期を迎えリサイクル事業/アイリスオーヤマ

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LED照明、交換時期の足並み揃い出す
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平成23(2011)年3月の東日本大震災後、節電ニーズの高まりから急速に普及した「LED(発光ダイオード)照明」。コンビニエンスストアなど使用時間の長い施設では、「4万時間」を超えても使われ、まさにエコ資材の象徴です。
そのLED照明が間もなく交換時期を迎え、業界内で、さまざまな動きが始まりました。

国内市場3位以下は横一線
LED照明の国内市場は、パナソニック(パナソニック(株):大阪府門真市津賀一宏社長)が2割強のシェアを誇り、首位。東芝ライテック(東芝ライテック(株):神奈川県横須賀市揖斐洋一社長)がシェア1割強で、2位です。3位以下は、アイリスオーヤマ(アイリスオーヤマ(株):宮城県仙台市大山健太郎会長)など数社が、横一線で並びます。

注目はアイリスオーヤマ
今春、電子部品大手・ローム(ローム(株):京都市右京区 澤村諭社長)から照明事業を買収しました。アイリスオーヤマもロームもLED主体のメーカー。ロームは主に小売店で照明を販売し、アイリスオーヤマは直販が主体ですが、営業手法に若干の違いはあっても商品は同じです。

ローム買収により売上高400億円超
この買収により、平成28(2016)年度のアイリスオーヤマのLED照明事業に57億円が積み増され、売上高目標は350億円から400億円に引き上げられました。
ロームの持つブランド「ローム」は、今後、アイリスオーヤマのブランドに統合されます。極めて相性のよい経営統合といえます。

業界に先駆けてリサイクル
アイリスオーヤマは、「売上高が400億円に届けばLED照明シェア3位を確保できる。今後も優良企業や事業があれば、買収を検討する」としています。
ここまでなら、よくある経営判断です。アイリスオーヤマは、業界に先駆けて使用済みLED照明のリサイクルを開始しました。寿命が伸びてもいつかは交換時期が来ます。これを見越した更なる経営判断がリサイクル事業です。

[2016.10.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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