JTBゴールデンウィーク旅行動向、国内は過去最高、海外は減少!訪日外国人は円安、LCC拡充、オープンスカイで3割増
1泊以上の国内外旅行者数、過去最高の2,279万人
旅行大手のJTBは4月4日、ゴールデンウィークの旅行動向を発表。今年4月25日〜5月5日に1泊以上の国内外合わせた総旅行人数は、前年同期比0.8%増の2,279万6,000人と過去最高になる見通しです。
このうち国内旅行人数は、同1.0%増の2,223万人を見込み過去最高。東京スカイツリーや今年30周年の東京ディズニーリゾートなど見所の多い首都圏・関東方面が人気のほか、NHK大河ドラマ「八重の桜」の舞台である会津を中心に東北方面への旅行が増える見通しです。
円安、飛び石連休の影響?海外旅行者数は5%減、56万人
一方、大胆な金融緩和により円安が進み影響が懸念される海外旅行人数は、前年同期比5.0%減の56万6,000人と減少の見通し。今年は連休の間に平日が3日続くため、長期休暇がとりづらいなどの影響もあるようです。
尖閣諸島や竹島の領土問題を巡り、中国への旅行者は同18,8%減、韓国へは同10.9%減と落ち込みが目立ちます。海外旅行先では、ハワイやシンガポール、タイ、台湾が人気となっているようです。
円安、オープンスカイ、LCC効果!2月訪日外国人73万人
訪日外国人の動向をみると、今年2月には前年同期比33.1%増の73万人が日本を訪れるなど、円安も追い風となり堅調な伸びを示します。特に台湾やタイ、マレーシア、ベトナム、インドからの訪日外国人数は過去最高を記録。オープンスカイ効果による路線の充実やLCC(格安航空会社)の座席供給量の拡充など後押しとなっています。
国土交通省観光庁が今年3月に発行した「平成24年訪日外国人の消費動向・年次報告書」によると、平成24年の国内での訪日外国人による旅行中の支出額は、1人当たり11万1,983円と推計。宿泊費などパッケージツアー参加費を加えると総額は1兆861億円に上り、前年の8,135億円から33.5%増加しています。
訪日外国人:日本への満足度は9割、再訪希望者も9割超え
JTBによると、ゴールデンウィーク中の国内旅行費用は1人当たり平均3万5,900円。旅行中の支出額を加えても訪日外国人の支出には及ばないことが推測され、堅調な訪日外国人の増加はアベノミクスの追い風ともなります。報告書によると日本訪問全体での満足度では、「大変満足」が40.7%、「満足」が49.9%と9割に上り、「また来たい」と答えた再訪希望者も9割を超えました。
円安・株高による消費マインド回復の兆しが見え始め、国内外旅行は過去最高を記録。訪日外国人数も、震災の影響から改善が見られ宿泊や外食、小売、交通、娯楽産業など波及効果が実体経済に反映されていきます。
●関連記事:「年末年始の大移動、国内外旅行6年ぶりに3千万人超え!長期休暇で欧米好調、関係悪化の中韓へは激減」[2012.12.13配信]
●関連記事:「外国人の「日本離れ」で冷え込む国内観光産業/旅行者の掘り起こしに新機軸」[2011.5.28配信]
[2013.4.9]
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