人手不足解消:ITによる"おもてなし"(外食産業)クラウド、タブレット、アプリが注目
世界的な和食ブームと、訪日外国人観光客の増加。"追い風"を受けている高級料亭や高級レストランですが、人手不足、突然のキャンセルなどが悩みの種です。そうしたニーズに応えるITを使ったサービスが、注目されています。ITで「おもてなし」力を補う工夫です。
契約数6500店、高級店の接客
ITベンチャーのトレタ((株)トレタ:東京都品川区 中村仁代表取締役)は、高級店でも活用できる「クラウド型サービス」を始めました。
クラウド型とは、膨大な情報を自分のパソコンのハードディスクではなく、ネットワーク上に置き、いつでも引き出せる仕組みをいいます。トレタは、データを入力しやすいよう片手でも操作できるなど、使い勝手の良さを追求しました。
利用料は、月1万2000円(税別)。今や、6500店が契約し、高級店の接客の形のひとつになっています。
担当が交代しても落ちない接客の質
たとえば、東京・銀座で30年以上続くフランス料理の老舗「レストラン ドンピエール」(東京都中央区小泉壮平店長)。
このサービスを使い、タブレット(多機能端末)で、顧客関連情報を一括管理しています。
予約情報、食事内容から、「暗めの調光が好み」「前回は結婚記念のお祝いで利用」など、顧客のおもてなしにつながる細かな情報を網羅し、担当者が交代しても接客の質が落ちないようにしました。
ポケットメニュー((株) ポケットメニュー:東京都渋谷区 戸門慶代表取締役)は、高級店向けに予約アプリ「ポケットコンシェルジュ」を開発しました。
ポケットコンシェルジュには、高級店のみ350店が掲載され、キャンセルが出ても、「高級店志向」の別の顧客からすぐに予約が入ります。アプリは決済にも対応しており、領収書を書く手間も省けます。
英語版も登場し、訪日外国人観光客のニーズにも幅広く応えていけそうです。
[2016.08.03]
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 人手不足解消:ITによる"おもてなし"(外食産業)クラウド、タブレット、アプリが注目
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/2590
コメントする