ニトリHD:中古住宅販売カチタスに出資。共に住宅のリフォーム。販売を共同で拡大
住宅リフォーム。販売を共同で拡大
業績好調な企業の1つ、家具販売のニトリホールディングス((株)ニトリHD:東京都北区 白井俊之社長)が、資本提携による成長戦略を打ち出しました。中古住宅販売のカチタス((株)カチタス:群馬県桐生市 新井健資社長)に出資し、住宅のリフォーム・販売を共同で拡大します。ニーズをとらえた商品開発と巧みな出店という戦略に加え、新た挑戦が始まります。
物流網と工務店のネットワークが融合
カチタスは中古住宅を買い取ってリフォームし、再び販売する企業。築30~40年の古い一戸建て住宅を再生する事業モデルを確立し、平成28(2016)年度には地方を中心に4400戸超を販売しました。提携手続きでは、投資会社アドバンテッジパートナーズ((株)アドバンテッジパートナーズ:東京都港区 笹沼泰助/リチャード フォルソム共同代表)から、カチタス株の34%を233億円で取得します。ニトリとしては初めての大型の資本参加で、ニトリの物流網と、カチタスの600社超の工務店のネットワークを融合させた新ビジネスの開発を狙います。
31年連続の増収増益見込み
ニトリの業績は絶好調で、今年も31年連続の増収増益を見込んでいます。平成30(2018)年2月期は連結売上高5680億円、営業利益990億円と31期連続の増収増益を見込みました。中国や台湾など海外での出店も加速させ、平成32(2020)年に国内1千店、海外2千店を長期目標としています。
余力がある段階で次を視野に
しかし、ネット通販の普及や人口減などで、国内家具市場の競争は激化するばかり。現在の好調がいつまで続くか、いずれ成長鈍化の壁にぶつかのではないかという懸念があります。未来への布石として、余力がある段階で次への種をまいたのが今回の提携で、優れた経営判断だと思います。
●関連記事:「低迷する住宅・リフォーム市場に「省エネ住宅エコポイント」復活!完成済み新築住宅や利用しやすいリフォームに利用期待」[2015.3.18配信]
[2017.5.27]
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