世界制覇!F1ホンダの次はトヨタ「ル・マン24時間レース」悲願の初優勝
トヨタ、ワン・ツー・フィニッシュ
6月17日22時、フランスのル・マン「サルテサーキット」で行われた「2018・ル・マン24時間レース」がゴールを迎え、1位、2位をトヨタが独占。初の「ル・マン」初優勝を成し遂げました。
日本車が「ル・マン』を征したのは平成3年のマツダ以来、27年ぶりの快挙で、3人で交代しながら走行するドライバーには両車ともに日本人ドライバー、中嶋一貴氏、小林可夢偉氏がハンドルを握りました。
同行したトヨタ自動車のトヨタ社長は、チーム全員に対し喜びを語りました。
過去20回参戦、近くて遠かった表彰台の真ん中
「ル・マン24時間レース」は、24時間、サーキットを周回数を争う耐久レースで、世界耐久選手権の一戦でもあり、24時間走り続けることでドライバー3人が交代で臨むレースです。
車の耐久性もドライバーの精神力も問われる過酷なレースであり、トヨタはこれまで20回挑戦したもののトップを取ることはできませんでした。
平成6年にはトップを快走しながらもシフトのトラブルで2位に。平成14年は、トップに迫る追い上げ途中にタイヤのバーストで2位。平成28年はゴール5分前までトップを走りながらもダクトのトラブルでリタイヤと、表彰台の真ん中は近くて遠い存在でした。
FIではホンダが16船中15勝
そのトヨタがようやく悲願であった「ル・マン24時間レース」で世界を制覇。しかもワン・ツー・フィニッシュと独占し世界に「トヨタ」を見せつけました。
これまで、自動車レースといえば世界最高峰の「F1」が人気で、昭和63年にはホンダのエンジンを積んだ英国マクラーレンが16戦中15勝と圧倒的な強さを見せつけ、ドライバーだったブラジルの今は亡きアイルトン・セナ氏とともに人気が急上昇。「ホンダ」、「セナ」の名を世界中に知らしめました。
久しぶりの日本車の世界制覇に、日本よりも海外メディアの方が大きく取り扱っていました。
抜群のタイミング!「ル・マン」仕様のスポーツカーを市販
トヨタ自動車は、今回の「ル・マン」に自信があったのか、優勝ゴール前日の6月16日、「ル・マン」に参戦しているレース専用車をベースにしたスーパーカーを開発し、市販することを発表しました。
これまで、市販はしないと伝えていましたが、レース車を生かした試作車「GRスーパースポーツコンセプト」を改良する方針です。
トヨタ自動車は、「レース車から市販のスポーツカーを造るのは、トヨタにとって全く新しい挑戦」とコメントを発表しました。
EV(Electric Vehicle:電気自動車)やFCV(Fuel Cell Vehicle:燃料電池自動車)など自動車業界は100年に一度の転換期。トヨタのスーパーカーの動向が注目されます。
●関連記事:「トヨタEV技術誇示、ヒルクライムレースで優勝!EVのF1は2年後?ル・マン24はHV初参入」[2012.8.20配信]
[2018.6.20]
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