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英国EU離脱:中国、香港はポンド急落が商機!/欧米とアジア市場で温度差

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EU離脱、欧米とアジアの温度差EUnionjack.jpg
英国の欧州連合(EU)離脱(Brexit=ブレグジット)問題。市場の予測ばかりか、世界各国の予測を裏切る出来事に、国際社会は強い衝撃を受けました。
しかし、欧米とアジア市場を比較すると、アジアの「衝撃度」はやや軽いように見えます。中国や香港の投資家の間では、英ポンドの急落を好機ととらえ、英国資産を安値で取得する動きさえ活発化しています。

不安感がが波及/ポンド31年ぶりの安値
開票の結果、英国がEUから離脱することが確定すると、英ポンドは米ドルに対し、31年ぶりの安値に急落しました。
米国でも、米株価指数の銘柄に即、影響が出ました。代表的な銘柄の1つ、米大手保険会社「メットライフ」の株価は2日間で14%下げ、欧州経済の停滞に対する不安感がどの業種に、どの範囲まで及ぶのか、見通しがつかない状況に陥っています。

ポンド下落を商機!中国、香港
しかし、中国や香港の市場は、欧米とは異なる反応を示しました。
中国の深圳(しんせん)市場では、欧州向け旅行を手掛ける旅行会社の株価が急上昇しました。
北京衆信国際旅行社(北京市朝陽区)、海航凱撒旅遊集団(凱撒旅遊)などの大手の株です。ポンドやユーロの下落が、市場では「商機」ととらえられました。

traverodge.jpgトラベロッジ・ロイヤル・スコットを華大酒店投資が買収
香港のホテル運営会社「華大酒店投資」(マグニフィセント・ホテル・インベストメンツ)は、英国の国民投票の当日、ロンドンの一等地、キングズクロス駅近くに建つ408室のホテル「トラベロッジ・ロイヤル・スコット」を、7030万ポンド(約96億円)で買収しました。

歴史の転換点の解釈
ブレグジットをパニックと考えるか、投資機会と見るか。当然、国や立場によって解釈は異なりますが、この歴史の転換点もマネーゲームの材料なのかと思うと、立ち止まっている場合ではなく渦中に飛び込むことも必要かと思うところです。

[2016.07.16]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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