ロボネコヤマト:ヤマト運輸・DeNA/自動運転機能車両で無人化に挑戦
運送業大手のヤマト運輸(ヤマト運輸(株):東京都中央区 長尾裕社長)と、総合的なインターネットサービス企業ディー・エヌ・エー(DeNA/(株) ディー・エヌ・エー:東京都渋谷区守安功社長)が、宅配便の配達に「自動運転技術」を活用する計画を発表しました。平成29(2017)年3月から実験に乗り出します。将来は「無人化」を目指すという夢の事業です。
専用車両「ロボネコヤマト」
具体的には、両社が共同で、自動運転機能を備えた専用トラック車両(名称は「ロボネコヤマト」)を開発。つくば市など、国が国家戦略特区に指定し、公道で自動走行ができる場所を実験場とし、宅配便の荷物を積み込み、届けるまでを実験します。
安全確保のためドライバーは乗り込みますが、配送ルートの一部では完全な自動運転に切り替え、無人化の可能性を探ります。
望むときに望む場所で望むモノを/長尾裕社長
将来、自動運転が実現すれば、深夜や早朝でも、止まることなく配達ができます。人手の確保という難題も解消され、消費者の元に商品が届く時間も短縮される。ネットで注文を受け付け、自動運転車が複数の商店で商品をピックアップし、家庭まで届けるサービスも可能になるかもしれない。
ヤマト運輸の長尾裕社長は「顧客が望むときに望む場所で望むモノが手に入れられる世界を実現する」と意気込んでいます。
ヤマトの宅配便取扱個数は、平成27(2015)年度に約17億個と、10年前に比べ約5割増で、事業拡大を模索中。DeNAは、自動運転をゲームに次ぐ主力事業に育てる方針で、ロボット開発ベンチャーZMP((株)ZMP:東京都文京区谷口恒社長)と組んだ自動運転タクシーの実験も実施しています。
両社の思惑が一致した結果ですが、近い将来タクシーも宅急便も無人の時代が来るかもしれません。
[2016.08.16]
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