DeNAの新しいカーシェアサービス「エニカ」が登場。新しいサービスが次々と生まれるカーシェアリング市場は、いま、ビジネスチャンスの宝庫だ。
カーシェアで情報や交友関係もわかちあう時代
「20世紀」が個人所有を追求した時代とすれば、「21世紀」はシェア(わかちあい)の時代かもしれません。マイカーに執着した時代が過去のものとなり、「カーシェア」が盛んになりつつあります。カーシェアを通じて、子育てや家事の情報を交わした、新たな交友関係をつくるきっかけにした、などの話も聞きます。当然、次のビジネスチャンスも生まれます。
「ディー・エヌ・エー(DeNA)」は近く、自家用車を共同利用し、駐車場代などの維持費を軽減できるサービス「エニカ」を始めます。利用料は1日数千円程度で、レンタカーよりも割安です。スポーツカーや希少車も選べます。神奈川県も、観光客の減少に苦しむ箱根を応援するため、電気自動車(EV)を箱根町のホテルに配置し、共同で利用してもらう「カーシェアリングモデル事業」をスタートさせました。料金は、ショートコースで15分ごとに300円、ロングコースで6時間5000円など。新たな観光資源として期待しています。
カーシェア市場の次代の軸は電気自動車か
また、「タイムズ」で知られる駐車場事業大手の「パーク24」と、自動車最大手「トヨタ」も、9月まで、東京・霞が関で、一人乗り小型EV(電気自動車)を使ったカーシェアリングの実験を進めていました。日比谷公園から皇居のお堀沿いを経て、官庁街を抜けて戻るルートです。加速はスムーズで、時速は60キロほど。座席後部に手荷物を置くことができ、ちょっとした企業間の移動や、買い物に使えることが分かりました。霞が関の風景が変わるかもしれません。
一般の乗用車を使ったカーシェアは、ここ数年で急速に普及しました。モビリティ財団によると、サービスを利用する会員数は2005年に約1500人でしたが、14年は46万人、15年3月は68万人を突破しました。各社が、この市場を守り、広げるとともに、「次」の可能性を探っています。電気自動車がその大きな軸になりそうな点にも、注目しておくべきでしょう。
[2015.9.26]
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