大流行「3Dプリンター」!個人向けサービス、低価格モデル出現で需要拡大/中小・ベンチャー、製造業に絶好の商機
人気急上昇!3Dプリンター/出力代行の低価格サービスで個人利用拡大
3D(3次元)の設計データを元に、印刷するような感覚で立体物を自動で造形できる「3Dプリンター」がいま注目を集めています。
本来は非常に高価な工業用機器ですが、近年は低価格で3D出力を代行するサービスも。顧客からインターネット経由でデータを受け取り、出力した作品を届けるシステムで、料金は素材によって異なるものの、1,000円台で出力できるケースもあるとのことで、個人の利用も拡大しています。
「家庭用」機、家電量販店で相次ぎ販売開始
従来は設計品の試作などに利用されるなど、業務用としての利用が主でしたが、一般の関心の高まりにより、ついに家庭用3Dプリンターも登場しました。
ヤマダ電機は8月2日、米スリーディー・システムズ製「Cube」の販売を開始。実勢価格は約16万8,000円です。また、ビックカメラはそれに先がけ1日から、ロボトマドットコム製の「CellP 3Dプリンター組立キット」の販売を開始。こちらは購入後に組み立てて使う製品で、実勢価格は約14万2,000円。現品を確認する前に予約する人もいるとのことで、注目度の高さが窺われます。
驚異の激安商品も登場!2012年には1兆円市場に
さらに今後は、6万円台という激安3Dプリンターも登場することも発表されています。こちらは仮組の状態で届くうえに現時点ではサポート対応もないなど、なかなかマニアックな製品ですが、この低価格は素人目で見ても驚異的です。一方、先述の「Cube」は完成品で、購入後の組み立てや調整は不要。初心者にも手が出しやすい内容を売りに、9月には、上位モデルの「CubeX」(約41万8000円~)の販売も予定されています。
世界中で順調に市場を拡大している3Dプリンター。米調査会社ウォーラーズ・アソシエイツは5月、2021年の世界市場規模が2012年実績比で約5倍の108億ドル(約1兆900億円)に達するとの予測をまとめました。
中小・ベンチャー、製造業に絶好の商機!「オタク」文化と相乗効果も期待
低価格の個人向けモデルや受託方式での高性能機の使用によって、ベンチャーや中小企業でも試作機を安価に作れるといったメリットも。製造業躍進のチャンスであることも間違いありません。
ただし同時に、違法コピーや模造品の反乱の懸念も生じています。3Dプリントから製品を守る技術開発の必要も生じてくるかもしれません。
また、3Dプリンターの活用が大きく見込まれているのがアニメキャラクターなどのフィギュア作製とか。日本が世界に誇るオタク文化と先進技術の結晶である3Dプリントの掛け合わせによって、文化と技術、両側面からの経済発展につながることも期待できます。
[2013.8.12]
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