高島屋:空港型免税店本格参入、ANA、サムスンと運営会社設立、新宿高島屋に1号店
新宿高島屋で来春、空港型免税店がスタート
百貨店大手「高島屋」が、「空港型免税店事業」に本格的に参入します。消費税だけでなく、関税、酒・たばこ税なども免除する事業です。今年5月にも、「ANAホールディングス」や「韓国サムスングループ」と運営会社を設立し、1号店は来春、高島屋新宿店でスタートする予定です。
三越銀座店に参入「日本空港ビルデング」と「三越伊勢丹HD」
空港型免税店は、外国人利用者が"手ぶら"で買い物できる場所。店頭で支払いを済ませ、空港で出国手続きを終えた後、商品を受け取ります。ただ、買い物をする時には、パスポートや海外に出国するための航空券を店頭で示す必要があります。訪日観光客が爆発的に増え、"爆買い"がまだ勢いを保つなか、今年1月、「日本空港ビルデング」と「三越伊勢丹HD」などが三越銀座店(東京・中央)に開設したほか、韓国の「ロッテグループ」も銀座地区に進出しました。
"先輩"の胸を借りて新規参入
高島屋が韓国のサムスングループと組むのは、同グループでホテル・免税店の運営をする「ホテル新羅」(ソウル市)が、15年12月期の連結売上高で3兆2516億ウォン(約3100億円)の大変な実績をあげているから。ANAグループの「全日空商事」も、各地の空港で土産物店などの事業が好調です。高島屋は、"先輩"たちから積極的に学ぶ姿勢を見せています。
合弁会社は、資本金は9億8000万円。高島屋が60%、ANA側とサムスン側でそれぞれ20%ずつ出資します。社長は高島屋から。百貨店のおもてなし文化やノウハウが、他業種と連携し、何を生み出すか。楽しみです。
[2016.3.31]
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