aiwa:一時代を築いたブランドが復活!十和田オーディオがソニーから使用権取得
一時代を築いた老舗ブランド復活
音響・映像機器で一時代を築いた「aiwa(アイワ)」ブランドが復活します。ブランド使用権はソニー(ソニー(株):東京都港区 平井一夫社長)が持っていましたが、それを国内EMS(電子機器の受託製造サービス)企業の十和田オーディオ(十和田オーディオ㈱:秋田県小坂町 蒲生雅一社長)が取得したためです。今秋以降、中国で製造した音楽プレーヤーや4Kテレビなどを売り出します。老舗ブランドを復活させる興味深い試みです。
契約に基づいてロット生産するEMS
EMSは、electronics manufacturing service の略。電子機器の受託生産を行うサービスで、製造業務に特化したいわゆる「下請け」とは異なり、契約に基づき、ロット生産の業務を担います。昨今、生産工程をEMSに託し、自社は製品の設計・開発・宣伝・販売など得意分野に特化する業務形態が世界的に流行しており、今回の動きもその1つです。
日本初のラジカセはアイワから
アイワは、昭和26(1951)年創業で、日本初のラジオ付きカセットテープレコーダーなど新しいオーディオ機器を次々と市場に出したメーカー。平成14(2002)年にソニーが吸収合併。平成20(2008)年にはアイワブランドの生産が終わりました。今回、十和田オーディオは、新会社のアイワでブランド使用権を受け継ぎ、老舗ブランドの復活を目指します。
付加価値次第で大きな価値を生む可能性
販売面では、角田無線電機(角田無線電機㈱:東京都千代田区 益子寿夫社長)グループなどが国内の販売代理店になります。国内の家電量販店などを振り出しに、かつて高いシェアを持っていたアジアや中東でも展開する方針。平成33(2021)年3月期で、国内売上高100億円を目指します。
一時代を築いたブランドには、付加価値の加え方次第で大きな価値を生む可能性があり、アイワは眠らせたままにしておくには惜しい。成功を期待します。
●関連記事:「パナソニック、高級オーディオ「テクニクス」を復活!ライバルのパイオニアはオーディオ事業売却に商機は?」[2014.9.10配信]
[2017.7.3]
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