「日本振興銀」の業務停止命令!
「中小・零細企業の銀行」をうたっていた「日本振興銀行」が、金融庁から4ヶ月の業務停止命令を受けました。小泉政権時代に当時の竹中金融担当相の片腕を務めた木村氏を中心に平成16年4月に設立された銀行です。
木村氏の肝いりでスタートした銀行でありましたが、SFCGとの関連性や、債権の二重譲渡問題など、どうもきな臭さがぬぐえぬ銀行でしたが、今回は出資法の上限に抵触している恐れがあるということでの金融庁からの業務停止命令。「銀行」という企業体が出資法の上限29.2%以上の手数料をとっていたということなのでしょうか。くしくも今月18日から、新しい貸金業法が施行され、グレーゾーン撤廃の運びだのに、です。
しかし、実際に中小零細企業にとって、緊急避難的な借入先というのは必要不可欠です。私はこの貸金業法の施行により、消費者金融が形骸化し、資金繰りに窮した中小零細企業の行き場が失われることを一番懸念しています。弊社へ相談に来られる方の大半が、資金繰りに窮した経験を語ります。彼らは口々に「不渡りを出して倒産するのを回避するためだった。」と。グレーゾーン撤廃は大いに構いませんが、消費者金融に代わって柔軟的な貸付を行える金融機関が見当たらなくなるのは、また違った問題を引き起こすのでしょうか。早急な検討が必要に思えてなりません。
[2010.6.10更新]
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