ご当地キャラ「くまモン」 年間売り上げ300億円!1年間で11.5倍の急成長/「クール・ジャパン」推進に500億円、官民出資で新会社
「くまモン」年間売り上げ300億円!1年間で11.5倍の急成長
熊本県は2月20日、県のキャラクター「くまモン」を利用した商品の、昨年1年間の売上額を発表しました。公式に発表された売り上げは計293億6,200万円に上り、約25億5,000万円だった前年の約11.5倍とのこと。
内訳としては、食品が246億4,100万円、小物類や装飾品といった商品が26億6,900万円、衣類4億1,000万円、書籍2億700万円などとなっています。
キャラクター使用料無料で開放/月間400の新商品
くまモンは平成22年3月、九州新幹線全面開業へ向けたPRプロジェクトの中で誕生。平成23年11月の「ゆるキャラグランプリ」で1位を獲得したことでその名が全国的に知られるところとなりました。シンプルなかわいらしさは老若男女問わず愛されています。
人気拡大の背景には、熊本県がくまモンのキャラクター使用料を無料としていることもあります。今年1月末までの利用許可申請は約8,200件。現在も月に約400件の申請があるとのこと。売上額は商品を販売する企業や団体へのアンケートで算出していますが、回答がないところもあることから、実際の売り上げはさらに多いと見られています。
「大人気だモン」! ご当地以外でもグッズ販売拡大
熊本県の蒲島郁夫県知事は「熊本のPR効果を足し合わせると、1,000億円の価値があったのではないか」とも。
近年各自治体が力を入れている「ご当地キャラクター」といえば、奈良県の「せんとくん」や滋賀県の「ひこにゃん」なども有名ですが、くまモンはすでに別格の様子。筆者が日頃利用する都内の書店でも、棚に大きくくまモンの関連書籍と雑貨が並べられています。熊本のみならず、日本を代表するキャラクターとして世界に注目される日も近いかもしれません。
「クール・ジャパン」推進に予算500億円! 官民出資で新会社設立
日本文化の良さを世界に売り込んで海外市場開拓を図る「クール・ジャパン」は政府が6月に策定する成長戦略の重点分野の一つ。経済産業省は、クール・ジャパン推進のため、官民出資の新会社を設立する新法案を通常国会に提出します。
経産省が平成25年度当初予算に新会社への出資金として400億円を要求したところ、財務省は成長戦略の柱と位置付け、100億円多い500億円の計上を認めました。新会社が民間から集めたお金を、ビジネスになる可能性の高い日本文化関連の事業に投資し、海外展開を支援する計画です。
新会社には、公的金融機関のほか、民間からも出資を想定。投資対象の選定も、民間に委ねたい考えとのこと。政府が「成長分野」と位置づけるのは結構ではありますが、ここまで多額の税金を投入して・・・というのは即物的な嫌いもあります。官に守られずとも世界で戦える企業・人材を育てるベース作りにも目を向けて欲しいところです。
[2013.2.25]
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