「グランフロント大阪」開業から1ケ月で来場者760万人!客単価はわずか700円!?
開業1ケ月、東京スカイツリーを上回る集客力
JR大阪駅北側の「うめきた再開発地区」の複合施設「グランフロント大阪」は開業から1ケ月が過ぎ、5月25日までの来場者数は約761万人に上り、東京スカイツリーの約581万人を上回りました。1日の平均来場者数は、大型連休中は33万人。それ以降は21万人と運営側の想定を超える好調な出足です。
ポイントカード会員の地域を見ると大阪が64%、兵庫が22%、京都と奈良、和歌山、滋賀が計10%とほぼ関西全域から集客。今年6月4日からはインターコンチネンタルホテル大阪が開業するなど今後、より広いエリアからの顧客獲得を目指します。
266店の商業施設、初年度売上目標は400億円
大阪最後の一等地といわれる「うめきた」に誕生したグランフロントの開業は、大型連休前に合わせたこともあり出足好調を見せるものの来場者一人当たりの売上は約700〜800円と見られます。266店のショップやレストランなど商業スペースの初年度売上目標は400億円。開業当初は、あまりの人手に長蛇の列で入店を諦める姿も見られる一方、様子を見るだけで帰る姿もありました。今後はこの賑わいをいかに消費に繋げていくかが課題となりそうです。
ビール1杯800円、大阪相場より割高?
商業スペースの価格帯は、大阪の平均よりもやや割高感もあります。レストランバーの300mlほどのビールの平均価格は800円。ファッションや雑貨、家具なども少々高めとなっています。アベノミクス効果による景気回復への期待から消費心理は改善しつつあるものの、消費の末端にまではまだ届いてないようです。
平均株価や為替相場が安定し、ボーナスなどサラリーマンの所得の改善されるようになれば高級志向のグランフロントの客単価も増加すると見られます。
駅ビル「ルクア」「JR大阪三越伊勢丹」にも集客波及効果
グランフロント効果により、大型連休中の大阪駅の乗降客数は前年から1割増。グランフロントと直結する大阪駅北ビル「ルクア」の来場者数は前年比8%増。JR大阪三越伊勢丹も同比2%増と賑わいは周辺施設にも波及しています。
グランフロントでは、周辺施設との差別化に無線LANを使用しスマートフォンで現在の位置や、施設内の行動に合わせ最適な情報を提供しています。「この店で買い物をしたい」と思わせる仕掛けにより潜在的な欲求など推定し最適な情報を提供。この新たなサービスの浸透で今後、客単価増加となるか注目されます。
●関連記事:「大阪最後の一等地、グランフロント大阪グランドオープン!大型連休前半に集客100万人超え」[2013.5.3配信]
[2013.6.1]
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