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コメ・ウォーズ①:新銘柄が続々誕生/726銘柄中32の新顔登場、消費量は減傾向

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726銘柄、うち新顔は前年比33%増
今年も新米の季節になりました。
日本人の主食、お米を巡り、「コメ・ウォーズ」が起きています。新銘柄が続々誕生しているのです。
平成28(2016)年産は、726銘柄が農林水産省のリストに載り、新顔は平成27(2015)年産に比べ33%も多い32銘柄に達しました。主食としての消費量がこの10年で100万トン近く減るなかで、産地は付加価値を付けたブランド化に必死です。
味、粘り、病気に強いなど、品質の工夫もそれぞれです。

コシヒカリの新潟にも変化
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新潟県は平成28(2016)年産から、「新之助」を投入しています。味や粘り、硬さでは新潟コシヒカリと同水準ですが、炊き上がりの見栄えがよい。今年4月、新潟市で開かれた主要7カ国(G7)農相会合では、泉田裕彦知事が直接売り込む力の入れようでした。
年間500トンの生産を目指し、価格もコシヒカリと同程度とします。農業生産法人・新潟ゆうき(新潟ゆうき(株):新潟県村上市佐藤正志社長)の佐藤正志社長も、「これまで新潟はコシヒカリ(作付け面積の70%)にこだわってきたが、新銘柄に市場がどう反応するか」と期待を寄せます。

業務用コメに着目した鹿児島
岩手県は、「銀河のしずく」をデビューさせます。冷害に強く、収量が多い。粘りが低く、あっさりした味に炊きあがります。穀物検定協会による食味ランキングでは、最高評価を得ました。県産米戦略室は県産米の柱に育てる計画で、県中央部から広げていきます。
熊本県は3銘柄を登録。鹿児島県は、「なつほのか」を外食やコンビニ弁当といった業務用の銘柄として売り込みます。業務用のコメには品薄感があることに着目しました。

銘柄が乱立、競争は激化
コメの消費量は平成27(2015)年産で推計値771万トン。新ブランドの立ち上げは、産地の生き残りの常とう手段になっています。
銘柄が乱立すれば、競争は激化し、淘汰されるコメも増えるでしょう。生産者にとっては高品質レベルの厳しい戦いが始まりました。

[2016.10.08]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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