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サントリー:1兆6,500憶円で「ジムビーム」買収、蒸留酒世界3位に/海外M&A活況で銀行融資拡大

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サントリー:米ビーム社買収/売上高95億ドル超、蒸留酒世界3位に
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サントリーホールディングス株式会社(大阪府大阪市北区堂島浜2‐1‐40/代表取締役社長:佐治信忠氏)は1月13日、米蒸留酒最大手ビーム社を買収することを発表しました。
ビーム社は世界最大のバーボンブランド「ジムビーム」や「メーカーズマーク」のほか、コニャックやテキーラなど蒸留酒を幅広く展開、高いブランド力を持ちます。サントリーHDが手掛けてきた「山崎」「響」「角瓶」などと合わせた両社の売上高の合計は小売りベースで95億ドルを超えるとのこと。この買収によって、サントリーHDは世界の蒸留酒メーカーで10位から英ディアジオ、仏ペルノ・リカールに次ぐ3位に浮上することとなります。

「買収金額160億ドル」は高い?安い?
気になる買収金額は総額160億ドル(約1兆6,500億円)。近年の日本企業による海外企業のM&Aでは、平成24年のソフトバンク株式会社(東京都港区東新橋1‐9‐1/代表取締役社長:孫正義氏)による米携帯電話会社スプリント社の総額216億ドル(1兆8,000憶円)に次ぐ規模です。
買収額が160億ドルもの巨額に達することについては「高値づかみ」と批判する声もありますが、サントリーHDは「将来見込めるキャッシュフローと相乗効果を考慮すれば、買収金額は妥当」としています。ビーム社の売上高を単純合算すると、サントリーHDの海外売上高比率は平成24年12月期の21%から32%に上昇することが見込まれています。

ジャパニーズウイスキー輸出拡大なるか
日本国内では人口減少による市場縮小が懸念されており、企業が成長を続けていくためには海外市場の開拓が数少ない手段となっています。サントリーHDは、予て懸案だった蒸留酒事業の巨額買収で、世界の酒類市場での地位を固める戦略です。
また、ビーム社は米国にとどまらないグローバルな事業展開を進めてきた企業。バーボンだけにとどまらず、カナディアンウイスキー「カナディアンクラブ」やスコッチウイスキー「ラフロイグ」など、名立たるブランドを多く手がけています。このビーム社の販路やマーケティング力を活用し、「山崎」などのジャパニーズウイスキーが世界中で流行する日も近いかもしれません。

今年はM&A活況?!銀行融資拡大に期待高まる
年明け早々の「巨額買収」の報道に、M&A市場は滑り出し好調の感があります。また、ソフトバンクの孫正義社長が、傘下の米スプリントを通じて年内にTモバイルUSの過半数株式の取得を検討しているなど、M&A活発化の兆しを見せています。
M&Aの資金は、銀行融資によって調達される場合が多いため、銀行融資の増加にもつながります。同様の大型海外M&Aが増加することで、金融機関の融資拡大、日銀が供給した資金が効率的に活用されることも期待したいものです。

●関連記事:「円高メリット、日本企業の海外M&A過去最多!急増するASEANへの投資、減少する中国」[2012.11.1配信]http://www.h-yagi.jp/00/post_230799.html

[2014.1.24]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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