世界シェア調査①:57品目中11品目で日本企業首位!レーザープリンターから飲料まで日本産業の縮図
57品目中11品目で日本企業首位
日本経済新聞社が実施する平成28(2016)年の世界シェア調査の結果が出ました。対象57品目のうち、11品目で日本企業が首位でした。リチウムイオン電池や炭素繊維など先端分野での強みが光り、他国を圧倒しています。デジタルカメラなど首位をキープしつつも、市場が縮小している分野もあります。日本企業の底力はまだ健在ですが、その維持には種々の工夫が必要でしょう。
レーザープリンターからビール系飲料まで
57品目は多岐に渡ります。▽デジタルカメラ▽A3レーザー複写機・複合機▽半導体製造装置▽中小型液晶パネル▽リチウムイオン電池▽白色LED▽NAND型フラッシュメモリー▽タブレット▽自動車産業用ロボット▽衣料品▽化粧品▽ビール系飲料▽超音波診断装置▽医療用医薬品▽ネット広告▽音楽ソフト・配信▽検索サービス▽セキュリティー対策ソフト▽スマートフォン▽炭素繊維▽リチウムイオン......。まさに、日本の産業の縮図です。
サムスンを抜いたパナソニック
リチウムイオン電池では、パナソニック(パナソニック(株):大阪府門真市 津賀一宏社長)が、韓国のサムスンSDI(水原市 金淳澤社長)をかわして首位になりました。米テスラ(カリフォルニア州 イーロン・マスクCEO)の電気自動車(EV)向けが好調でした。炭素繊維でも、風力発電向けが好調だった東レ(東レ(株):東京都中央区 日覺昭廣社長)がトップを堅持しました。
首位ながら市場縮小品目も
一方、首位ながらも市場が縮小している品目も目立ちます。デジタルカメラが代表例ですね。キヤノン(キヤノン(株):東京都大田区 御手洗冨士夫CEO)、ニコン((株)ニコン:東京都港区 牛田一雄社長)、ソニー(ソニー(株):東京都港区 平井一夫社長)の上位3社で7割のシェアを握っていますが、急速に普及するスマホに取って代わられています。レンズ交換式カメラ、A3レーザー複写機・複合機なども同様で、見通しは甘くありません。リコー((株)リコー:東京都中央区 山下良則社長)やキヤノンが上位を占めますが、市場は縮小しています。
●関連記事:「ニーズ拡大が続く中国スマートフォンメーカー「ソニーの半導体がなければつくれない!」日本企業依存が浮き彫りに」[2015.6.22配信]
[2017.7.15]
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