国際収支統計(財務省):経常黒字5.1倍増5028億円/旅行収支1347億円(1月)黒字過去最高黒字
旅行収支の黒字は過去最高
財務省が、今年1月の「国際収支統計(速報)」を発表しました。「経常収支」は前年同月に比べ5.1倍増、5028億円の黒字です。液化天然ガス(LNG)など天然資源の輸入が減って「貿易赤字」が縮小した半面、「旅行収支」の黒字が過去最高の1347億円と好調でした。
経常収支は、海外と交わされたモノやサービスなどの取引を表す数値で、経済状況を反映します。2014年7月から、19か月連続で黒字が続いてきました。1月、大幅に拡大した理由は以下の2つです。
貿易赤字52.0%減!
1つは、貿易赤字の縮小(4110億円)。前年同月比で、なんと52.0%の減少でした。LNGや原油など天然資源の国際価格が暴落しており、日本の輸入額も5兆7660億円と、19.8%も減りました。2つ目は、旅行収支の黒字(1347億円)で、前年比3.1倍の伸びでした。1月の訪日外国人数は185万と、1月では過去最多。訪日観光客の消費額が、黒字額を押し上げていきます。
この旅行収支を含む「サービス収支」にも、注目しておきましょう。2267億円の赤字ですが、赤字額自体は39.7%減っています。日本人が海外で使うお金より、外国人が日本で使うお金のほうが大きいのです。今回の統計に見える傾向は、2015年の通年統計とほぼ重なっており、しばらく続くでしょう。円安、資源安、国際化に常に意識を払っておく必要があります。
[2016.3.19]
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