「柿の種」発売50年!亀田製菓/伝統を守り、常に改良の戦略「守るところは守り、変えるべきところは変える」
おつまみ市場に新規性をもたらした柿の種
「柿の種」といえば、すぐに名前が出るのが「亀田製菓」(新潟市)。同社の「亀田の柿の種」が今年、発売から50年を迎えました。ロングセラーの座を勝ち得た背景には、消費者が飽きないように改良を加え続けた歴史があります。最近も、新商品が発表されたばかりですね。
亀田製菓は1966年、ピーナッツ入りの「柿の種」を発売。地元では20年代から作られていた米菓ですが、それをスナック菓子として売り出しました。「スーパードライ」などの辛口ビールが人気を集めた80年代後半、酒のつまみとして定着し、88年から5年間で売上高が約3倍になりました。それまで、米の菓子も辛い菓子もつまみ市場には少なく、新規性がありました。
伝統は守るが常に挑戦も続ける姿勢
その後も、わさび風味、梅風味などの派生商品を投入したり、独自キャラクターをパッケージに使ったりするなど、常に新しさを求めました。「守るところは守り、変えるべきところは変える」と、佐藤勇社長は言います。基本的な味付けや形状は変えず、しかし、挑戦を続ける販売戦略が、年間売上高200億円の商品を育てました。日本の多くの伝統文化が、常に新しい要素を取り入れることで生命力をつなげてきた歴史を連想させます。地方の一企業でありながら、最初の成功にあぐらをかかず、常に市場動向に目を配る姿勢が素晴らしい。
もう一つの看板商品、欧風せんべい「ハッピーターン」も今年で40年になるロングセラー商品。せんべいにまぶすパウダーの味付けを濃くするなど、若者向けに改良を加えました。今後は、柿の種などに続く定番商品の開発を進める一方、海外市場の開拓にも乗り出します。
[2016.2.20]
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