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W杯、日本グループリーグ突破で国内経済効果は5,000億円!?

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他民族国家の象徴?フランス20年ぶりに優勝
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サッカー・ワールドカップ(W杯)・ロシア大会は7月15日、決勝でフランスが勝利し20年ぶりの優勝となりました。
移民の多いフランスは20年前の優勝時のメンバーは、アルジェリア移民のジダンを擁し、他民族国家の象徴ともてはやらせ、現代表もカメルーン、アルジェリア系のエース・エムバペや、ポグバやカンテなど身体能力に優れるアフリカ系の選手が半数を超えています。
フランスのリベラシオン紙は、「20年前は移住先にフランス選び、移民らの素朴な喜びがあった」とした一方、「今回は苦難を耐え抜いた感動を国民が分かち合っている」と論評しました。

全試合放映で、大型テレビ15%出荷増加
日本国内ではW杯期間中、経済効果に明暗が分かれることとなりました。
内閣府がまとめた6月の「景気ウィッチャー調査(街角景気)」によると、6月半ばに開幕したW杯による日本での事業者にもたらした経済効果は、まずは北関東の輸送業関係者からは、大型テレビの動きが前年の15%を上回ったと言います。
また、W杯の全試合の放映で、若年層にスター選手の髪型を真似るニーズが喚起され、美容室からは先行きも期待できると聞かれました。
他にも、自宅で観戦用にビールや惣菜、宅配ピザ、さらに書店ではW杯を特集したコーナーも用意され、売れ行きは好調でした。

コロンビアにまさかの勝利で株価大幅反発
日本代表の躍進は、経営者や投資家など心理的に意欲を向上させるという景気にとってはプラス効果です。
株式市場では、米中貿易戦争が激化し続け懸念が広がっていた中、 日本が下馬評を覆したコロンビア戦の翌日7月20日には、日経平均株価が大幅に反発したのもW杯効果しか考えられません。
昭和61年以降のW杯優勝国のGDP(Gross Domestic Product:国内総生産)は、前年実績から平均3.2ポイントも上昇しています。

前回のベスト16では、経済効果はわずか215億円
日本が前回ベスト16まで進出した平成22年のW杯南アフリカ大会では、国内の経済効果は約215億円と試算されました。
ただ、今回もベスト16ながら、ベストゲームが多かっただけに、ユニフォームや、選手仕様のスパイクなどサッカー関連グッズは8年前の10倍以上とも聞かれ、サッカー教室入会者や、Jリーグ観客数の増加、消費拡大に伴う新規投資や、選手の報奨金など考慮し、3,000〜5,000億円の経済効果をもたらすと予測する市場関係者の声も多く聞かれます。
来年には、日本でラグビーW杯、その翌年には東京オリンピック・パラリンピックと国内活性化が期待されます。


[2018.7.20]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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