インドネシアの牛肉人気!:牛角、ペッパーランチ、吉野家、しゃぶしゃぶ温野菜など、伊藤ハムはハラル認証取得/人口2億5000万人の巨大市場
所得が増え高価なカルビや牛タン食べ放題が人気
1人当たり国内総生産(GDP)が年3000ドル(約35万円)を超え、新興国としての存在感を増すインドネシア。所得が増え、食の充実が進む同国は、人口の9割がイスラム教徒のため、豚肉ではなく牛肉の需要が急増しています。牛肉に着目した日本企業のビジネスが活発です。
焼き肉の「牛角」などを経営する「コロワイド」は、今後5年間で現地店舗を8倍に増やします。首都ジャカルタなどの牛角では、一昔前なら高価で手がでなかった1人前約40万ルピア(約3400円)のカルビや、牛タンの食べ放題コースが人気。連日、家族やカップルで大賑わいです。昨年秋、第2の都市スラバヤに出店した同社の「しゃぶしゃぶ温野菜」は、開店2週間で1カ月の計画だった売り上げを達成しました。同社は2020年までに、現在の6店を50店に広げます。
伊藤ハムは牛肉製品を供給
ステーキ店「ペッパーランチ」を経営する「ペッパーフードサービス」も、同年までに43店を60店に拡大する予定。「吉野家ホールディングス」も、牛丼チェーンを昨年1年間で13店増やし、48店としました。「伊藤ハム」は、イスラム教の戒律に沿った商品であることを示す「ハラル認証」を取得した牛肉製品をニュージーランドから供給するルートを開拓しました。
インドネシアの牛肉消費量は、この10年間で2倍増となり、昨年の牛肉消費量は、前年比10%増の約65万4千トン。1人当たりの消費量は約2・6キロと日本の約6キロを下回りますが、人口が2億5千万人もいる大国の食欲に火が付けば、市場規模が逆転する日も近い。この巨大市場を狙って周辺諸国の企業がしのぎを削っています。変化するニーズに応えた企業が勝者になります。
[2016.2.24]
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