盛り上がり見せるNISA、口座開設は475万件,市場流入額は1兆円超え!いきなりの下落に汗も?
口座開設の65%が60歳以上、若年層の取組み、今のところ不発
日本証券業協会の稲野会長は2月19日、今年1月から始まった「NISA(Nippon Individual Savings Accounts:少額投資非課税制度)」の1月1日現在の口座開設者のうち約65%が60歳以上だったことを発表しました。証券業界では、若者を中心に投資初心者などの取込みを図りますがこれからの課題となります。
証券会社は、昨年からすでに口座を持つ顧客へ優先的にNISAを勧めたいたため高齢者の割合が多い結果となりました。証券業界では、顧客の高齢化に危機感も見せます。稲野会長は、現在の顧客の構造形態は20年先には成り立っていないと若年層に訴求する取組みを急ぎます。
1月投資信託市場:流入額は高水準、運用成績はマイナス
投資信託協会が2月14日発表した1月の概況によると、NISAが始まった影響により株式投信への流入額は1兆3,063億円と約6年半ぶりの高水準。株式市場の買い付けの動きが進み景況感が表れたものの、1月の運用成績は5ケ月ぶりにマイナスとなりました。
1月14日には、前日から489.66円といきなり下落。NISAを機会に株式投資や不動産投資信託を始めた方にとって、いきなりの大幅な下落では心配になるでしょう。投資信託にリスクはつきものであり、欧米や中国経済の動きなど関連性も高いため、常にアンテナをはっておかなければなりません。し立ち直れないくらいのダメージを受けるリスクは避けるべきです。
剛力彩芽さん起用でアピール、2月13日は「ニーサの日」に
証券業界では、NISA普及に向け店頭やネット、新聞広告など大々的。テレビコマーシャルには、若者、主婦層に訴え女優の剛力彩芽さんを起用し力が入ります。さらに、2月13日を「NISAの日」として金融庁や証券各社などイベントやシンポジウムを開催。都内では、イベント用のパンフレットを配布。主要駅では特設ブースを設置しNISAの魅力を学生や主婦などへアピールしました。
NISAの口座開設数は1月1日現在、約475万件に上りますが証券業界では、年内には800万件を超えると見込んでいます。これからの若年層の取込みが結果を左右しそうです。
アンケート調査「NISAを知ったのは?」、ネット35%、新聞23%、テレビは21%
岡三オンライン証券が2月5日発表した、同社口座保有者1,177人を対象としたNISAに関するアンケート調査によるとNISAを知ったのはネットが35.1%でトップ。新聞23.2%、テレビ21.4%と続きマスメディアからネットへの認知が伺えます。開設した金融機関の形態ではオンライン証券が81.0%と、続く対面証券の13.1%を大幅に上回りました。
SBI証券やカブドットコム、マネックス、楽天のネット証券4社では、NISA元年をテーマに「資産倍増プロジェクト」を立ち上げ3月1日に両国国技館で大規模イベントを開催予定。スマートフォンなどを活用し。ネットと若者を繋ぎNISAへの興味を促し,規模拡大が図れるか注目されます。
[2014.2.27]
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