「地方問題」への対策になるか。44年ぶりに人口減となった福岡県の「お試し居住」に注目。
2040年までに地方自治体の半分が消滅!
人口減社会。限界集落。2040年までに自治体の半分が消滅するという、衝撃の増田レポート。厳しい情勢が続く日本の「地方」で、各県は独自の対策を練っています。今回はその1つ、福岡県の「お試し居住」を紹介します。県内8市町に、まずは1カ月程度住んでもらい、住みやすさや地域の魅力を肌で知ってもらう試みで、10月からスタートしました。
福岡県の日本人の人口は今年、1971年以来、44年ぶりに減少に転じました。7月現在で506万3272人。前年同期比269人(0.01%)減です。福岡市とその周辺地域で人口が増えてきたため、へき地自治体での減少分を相殺してきましたが、それも限界に達しました。
その土地を知るための効率的な方法は何か
そこで全県的に試行するのが、「お試し居住」です。実は、県と筑後地域の12市町でつくる「筑後田園都市推進評議会」が、11年以降、定住促進のためにこの事業を展開してきました。今年度から、そのノウハウを全県で共有します。福岡県への移住・定住を応援する県公式のポータルサイトも開設。来年1月には、東京都内で「ふくおか移住・定住フェア」も開催します。
移住願望はある。その土地を知るための、効率のよい方法が知りたい。そんなふうに考える人は、間違いなく増えています。成功のカギは、必要な情報をいかに的確に相手に届け、折り合う地点を見いだすか。「補助金」の多寡や、移住特典などは副次的な問題です。都会と田舎が近接していること。歴史的建造物など美しい町並みの地方都市が多いこと、人の温かさなどが福岡県の魅力ですが、それを移住者自身にPRしてもうらのが効果的かもしれません。
[2015.12.15]
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 「地方問題」への対策になるか。44年ぶりに人口減となった福岡県の「お試し居住」に注目。
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/2366
コメントする