タクシー初乗り410円に(日本交通)、"ちょい乗り"需要喚起/NY、2.5ドル(約270円)、ロンドン、2.4ポンド(370円)
タクシー初乗り料金410円引下げ(日本交通)、"ちょい乗り"需要喚起/NYイエローキャブ、2.5ドル(約270円)、ロンドンのブラックキャブ、2.4ポンド(370円)
タクシー業界大手の日本交通(日本交通㈱:東京都千代田区紀尾井町3-12 川鍋一朗会長)が、現行の初乗り料金「730円」を「410円」に引き下げる計画を発表しました。
対象エリアは、東京23区と三鷹市、武蔵野市で、不景気でタクシー業界の経営環境も厳しいなか、業界初と言われる"値下げ"です。狙いはともに、需要喚起です。
国土交通省も、同様の"値下げ"を実験的に行います。
初乗り短縮/日本交通
日本交通のプランは、「初乗り短縮」と呼ばれるもの。現行は、最初の2キロメートルまでが730円で、280メートルごとに90円ずつ上がりますが、これを1.059キロまで410円、その後は237メートルごとに80円加算とします。1キロ以下であれば破格の安さになるものの、長距離では逆転するケースもある。正確に言うなら、「初乗り料金の引き下げ」ですね。
「ちょい乗り」超高齢社会の対応
日本交通創業者の川鍋一朗会長は、超高齢社会の到来を踏まえた対応だとしています。寄りの駅から近くの病院。自宅から駅や街の集会所、買い物などへといった「ちょい乗り」の利用者増を見込んでいて確かにニーズはありそう。もう1つの理由は、内外価格差の是正。東京の初乗り料金は、世界の大都市に比べると各段に高く、外国人観光客にとっても頭の痛い問題になっていました。
ちなみに、ニューヨークのイエローキャブは2.5ドル(約270円)、ロンドンのブラックキャブは2.4ポンド(370円)です。
世界的には格段に高い日本
内外価格差については国交省も同意見で、今年7月から2カ月、「1.16キロメートル460円」の実験を行います。参加業者は公募し、場所は鉄道駅、繁華街、スーパー周辺などになりそうです。
ただし2キロメートルだと現行の730円に並ぶ料金体で、その後長距離は現行通りとしています。
[2016.04.29]
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