広島カープ2連覇で経済効果は400億円超え!「カープ女子」「観客動員」増加の影響「大」
優勝セール、関西からも集客
9月18日、プロ野球の広島東洋カープがセ・リーグ連覇を決め翌19日から、地元広島は歓喜の時を迎えました。広島の老舗百貨店「福屋」の八丁堀本店と広島駅前店には開店前から長蛇の列。「祝!カープ・セリーグ優勝」垂れ幕に、8度目の優勝にちなみ800円均一の婦人雑貨セールが始まり、広島だけでなく関西からも多数のファンが駆けつけました。
セールは、そごう広島店でも本館1階の婦人雑貨売り場が大混雑状態。広島の中心市街地にある商店街でも長蛇の列ができており、セーリ商品の売れ行きは好調です。
デパート・商業施設でセール開始、銀行は金利上乗せ
一方、広島市のイズミのゆめタウン廿日市では、18日当日に連覇を決める瞬間を共有しようと、2台の大型モニターの前には二重、三重の人の輪ができ、連覇決定後には大歓声とともに、食料品や衣料品などを中心にセールが始まりました。
広島三越でも連覇直後に、催事場で開催中の北海道展で「カープ優勝海鮮丼」を販売。19日からは本格的に各地でセールが始まります。
広島市内のもみじ銀行では、朝から準備に追われ、カープが優勝すれば金利を上乗せする「カープV預金」が、すでに過去最高の1,981億円に達し2,291億円に上ります。マイナス金利政策で経営が厳しいなか、広島カープ応援者を支援するとしています。
湯崎広島県知事は、「県民に感動、元気をくれた」、松井広島市長は、「強さが本物になた証」と絶賛。昨年の同時期に比べ人出は約3倍、売上は約2倍となっています。アベノミクスが羨む地方活性化となっています。
経済効果、昨年から70億円上昇
関西大学の宮本名誉教授によると、広島東洋カープのセ・リーグ連覇による経済効果は、観客動員が増えたことなどから昨年より70億円上回り401億円に上ると試算しました。同教授によると「カープ女子」、「観客動員」増加の影響が最も大きいとしています。
主催試合の観客動員は好調で、入場料や応援グッズは飛ぶように売れ、百貨店やスーパー、商店街でのセール、優勝パレードなどのほか、新たな投資が増えることも前年から大幅増の要因となっています。
地元でもチケット入手は困難
広島東洋カープの本拠地、マツダスタジアムの年間観客動員数は、平成27年に初めて200万人を突破。地元旅行会社によると、チケット入手は困難な状況で、阪神タイガース戦(甲子園球場)や巨人戦(京セラ大阪ドーム)など、日帰りビジター観戦ツアーを企画するとすぐに満員となるといいます。
プロ野球やJリーグなどスポーツは、憧れを与えるだけでなく多くの経済効果をもたらし地域を活性化してくれます。3年後には東京オリンピック・パラリンピックが開催され、日銀によると、その経済効果は25〜30兆円と試算されています。東京だけに留まらず日本全体に経済効果が波及できるよう、今からしっかり施策を練り、予測以上の経済効果が期待されます。
●関連記事:「マー君ヤンキース移籍で経済波及効果は日米で347億円!日本人野球選手、史上最高で日本への経済効果は?」[2014.2.3配信]
[2017.9.20]
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 広島カープ2連覇で経済効果は400億円超え!「カープ女子」「観客動員」増加の影響「大」
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/3037
コメントする