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財務省発表、サービス収支:黒字転換/経常収支:2兆4349億円の黒字、20カ月連続

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新たな"追い風"になりそうな予感
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 旅行や輸送などの「海外とのやりとり」を示す「サービス収支」が、安定的な黒字として定着しそうです。牽引役は、1つが訪日外国人の増加による「旅行収支」の伸び。もう1つが、特許や著作権の収入を示す「知的財産権等使用料」の急伸です。構造的な問題もあり、戦後、日本の経常黒字を支えてきた「輸出」が低迷するなか、新たな"追い風"になりそうです。

2015年3月に黒字
 財務省が今年4月に公表したサービス収支(2月分)は、1595億円の黒字。長年、赤字が続いてきましたが、2015年3月に黒字化し、今回5回目の黒字になったことで、堅調に推移していく見通しとなりました。

知的財産権ではゲーム関連の収入も増加
 旅行収支とは、外国人が日本で使ったお金から、日本人が海外で使ったお金を差し引いた金額。訪日外国人が増えれば、当然、その黒字額も拡大します。2月の訪日外国人は189万人で、2月としては過去最多でした。政府は20年に向け、訪日客を現在の2倍の4000万人に伸ばす方針です。知的財産権等使用料は、日本にある自動車メーカーの親会社が海外にある子会社から受け取るケースが伸びているとみられます。ゲーム関連の収入も増えています。

経常収支:2兆4349億円の黒字、20カ月連続
 サービス収支の好調を受け、海外とのモノやサービスなどの取引を表す2月の「経常収支」も2兆4349億円の黒字でした。黒字は20カ月連続で、金額は前年同月に比べ63.7%増。原油安で輸入額が減り、貿易収支が2カ月ぶりに黒字になったことも経常黒字を押し上げる要因になっています。もっとも、経常黒字は、原油価格や円高の影響で短期的には縮小しそうです。

[2016.4.19]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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