ジンギスカンやラーメン、「3,500円以下の店」も満載!『ミシュラン北海道版』刊行/北海道誘客起爆剤になるか
国内3地域目!「ミシュラン北海道特別版が刊行
レストランや宿泊施設などを星の数で評価、紹介する『ミシュランガイド』を発行しているフランスのタイヤメーカー:ミシュランは、4月20日に「ミシュランガイド北海道2012特別版」に刊行することを発表しました。
ミシュランガイドは、1900年にフランスで初めて発行された当初は、自動車運転手向けのガイドブックで、タイヤの修理方法のほか、ロードマップやガソリンスタンド、飲食店のリストなどを内容としていました。ところが現在は、宿泊施設や飲食店のガイドブックとして世界各国で刊行されており、昨年だけで合計100万部が販売されています。
「ミシュラン●つ星」というキーワードはもはや世界中に通じるステイタス。観光やグルメのガイドとして幅広く活用され、これに掲載されるだけで集客が何倍、何十倍にもなる驚異的な影響力を持ちます。
出版記念パーティーで掲載店発表/☆☆☆獲得は4店舗
日本では平成19年に初めて「ミシュランガイド東京版」、21年に「関西版」が発行され、今回の「北海道版」は国内3地域目。4月10日に開催された出版記念パーティーで、掲載店全699軒が明らかにされました。
内訳としては、レストランが475軒、ホテルが133軒、旅館が91軒。そのうち、1~3つの星が付くのは69店とのことです。最高評価の三つ星は、4軒のレストランが獲得しています。
【三ツ星獲得店】
鮨 田なべ(寿司/札幌市中央区南5条西3丁目)
温味(ぬくみ)(日本料理/札幌市中央区南3条西3丁目)
モリエール(フランス料理/札幌市中央区宮ヶ丘2丁目1-1)
ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン(現代風フランス料理/虻田郡洞爺湖町清水 ザ・ウィンザーホテル洞爺)
ジンギスカン、ラーメン、居酒屋... ☆なしも「おススメ」多数掲載
そのほか、二つ星には13店、一つ星には52店が選ばれました。さらに、星は付かないものの、ジンギスカンやラーメン店、居酒屋など409店が、お薦めの店として掲載されます。
これまで、東京版、関西版では星を獲得した店舗しか紹介されていませんが、3,500円以下で食事ができるコストパフォーマンスの高い「ビブグルマン」や、地元の名物を味わえる店も多く掲載することで、観光客や地域住民など、より多くの人々に役立つ内容となるでしょう。
そもそも、星付きの高級店しか掲載しないミシュランガイド自体が、世界的に見ても異例とのこと。名店ばかりでなく、素朴な地元の味も紹介する北海道版こそ、ミシュランガイドの趣旨に沿っているともいえます。
外国人誘客に「ミシュラン」権威フル活用を!
北海道知事:高橋はるみ氏は出版記念パーティーで「知名度、信頼度を世界の方々から集めているミシュランガイドの北海道が出ることで、北海道の魅力をもっと知ってもらう機会になる。この発売を契機にして、北海道の観光振興が図られるようにしたい」と語りました。日本国内ではまだなじみの薄いミシュランガイドですが、海外での権威は相当のもの。外国人観光客の誘致活性化も充分狙えます。
ところが、北海道版は現在のところ日本語での刊行のみとのこと。この好機を生かすためには、ぜひ外国語版も発行し、世界中に情報発信してもらいたいものです。
[2012.4.18]
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