日産自動車:三菱自動車への34%出資完了、カルロス・ゴーンCEO「世界首位」悲願
悲願の「世界首位」奪取へ
日産自動車(日産自動車(株):神奈川県横浜市 カルロス・ゴーンCEO)による三菱自動車(三菱自動車工業(株):東京都港区 益子修社長)への34%の出資が10月20日、完了しました。
たぐいまれな経営者であるゴーンCEOの悲願、「世界首位」奪取への展開が注目されますが、現状は楽観できないことは明らかです。
たぐいまれな経営者であるゴーンCEOの悲願、「世界首位」奪取への展開が注目されますが、現状は楽観できないことは明らかです。
販売目標を大きく下回るEV「リーフ」
ゴーンCEOは、日産の現状に満足していません。今年は、「技術の日産」復活を目指して打ち出した6カ年の中期経営「パワー88」の最終年です。期間中に仏ルノーと共同で150万台の累計販売目標を設定した電気自動車(EV)は、主力の「リーフ」がいまだ販売実績20万台と低迷しています。
戦略ブランド、高級車も成果上がらず
平成24(2012)年には、新興国向けの戦略ブランド「ダットサン」を立ち上げましたが、主要ターゲットだったインドやインドネシアで、やはりめぼしい成果はあがりませんでした。
同年には、高級車ブランド「インフィニティ」の本社機能を香港に移し、独アウディからヨハン・ダネイスン氏を引き抜いて責任者に据えましたが、2年間で路線対立が表面化しし現在は停滞してしまいました。
トヨタ×スズキ提携の影響
パワー88では、世界シェアと売上高営業利益率でともに8%を目指しましたが、直近の営業利益率は7%前後。利益目標を「公約=コミットメント」として社内を鼓舞したものの、達成は困難です。
そこにきて、ライバルのトヨタ自動車(トヨタ自動車(株):愛知県豊田市 豊田章男社長)と、スズキ(スズキ(株):静岡県浜松市鈴木修会長)の提携。自動運転車の開発を巡る、異業種との競争もあります。どんな経営判断するのかゴーン社長の手腕が試されるときです。
そこにきて、ライバルのトヨタ自動車(トヨタ自動車(株):愛知県豊田市 豊田章男社長)と、スズキ(スズキ(株):静岡県浜松市鈴木修会長)の提携。自動運転車の開発を巡る、異業種との競争もあります。どんな経営判断するのかゴーン社長の手腕が試されるときです。
[2016.11.25]
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