ワインツーリズムで生産誘発効果は年間30億円超! 新しいセンスと手法で地方が活気づく。
知名度をアップさせるPR分野で若いセンスが光る
日本産のワインが世界的に知名度をあげています。ワイナリーの若い経営者たちが、良質のブドウづくりに意気込んでおり、「安いけど、旨くない」は、もう過去の評価です。PR分野にも若いセンスと手法が生かされ、活気があります。「ワインツーリズムやまなし」を紹介します。
2008年以来、毎年11月、山梨県で開かれるイベントです。甲州市、笛吹市、山梨市、甲府市で開催されてきましたが、今年から甲斐市も加わりました。ワイナリーを結ぶ臨時バスが2日間、5000円で乗り放題で、試飲用ワイングラスもついてきます。参加者は自分たちでスケジュールを決め、各地域のぶどう畑を歩いて体感しながら、ワインの試飲三昧で過ごす。その楽しさがうけて、今年の参加者は2000人を超え、開始当初の2倍になりました。
ファンを増やして清算誘発効果は30億円!
この企画の総合プロデューサーは、甲府市内で飲食店を経営していた大木貴之さん。安いおみやげとして販売され、地元の人は口にしなかった甲州ワインを、「地域再生」につなげられないか、と考えました。地域にマーケットをつくりたい。全国から人を呼び、交流人口を増やしたい。ますは案内冊子をつくり、特集ページをつくる雑誌やメディアへの売り込みを行い、たどり着いたのが体験型イベントです。「ファンをつくるための接点づくり」が成功しました。
「ワインツーリズムやまなし」への参加者は、東京、神奈川、千葉、埼玉からが半分くらい。年齢層は30歳代、40歳代で6割強です。2日間、甲府や石和温泉などに宿泊し、ゆっくり楽しみながら、お金も落としてもらう。コミュニケーションの成功により、総合的な生産誘発効果は、年間30億円を超えるまでに成長しました。拍手を送ります。
[2015.12.4]
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