世紀の提携:トヨタ、スズキ/「自動運転」「環境」の2大テーマに挑む!
ついに提携、スズキの危機感
自動車産業で世界トップを走るトヨタ自動車(トヨタ自動車(株):愛知県豊田市豊田章男社長)と、提携先探しに難航してきた小型車のスズキ(スズキ(株):静岡県浜松市鈴木修会長)が、ついに手を結びます。
ともに、静岡県西部がルーツで、創業家出身者のトップ経営。相性は良い。背景にあるのは、単独では生き残れないというスズキの危機感でした。
「2日」で決まった提携
印象的な記者会見でした。場所は、東京都文京区のトヨタ東京本社。好々爺のたたずまいのあるスズキの鈴木修会長が、ほっとした様子で語りました。
「豊田章一郎名誉会長に協力していただけないか思い切って相談したのは、9月。協議していいのではと言っていただき、喜びました」
提携を巡る協議は、「営業日ベースでは2日間」(トヨタの豊田章男社長)といいます。
環境技術開発での出遅れ
スズキは、苦境に立たされていました。ハイブリッド車(HV)など環境技術の開発で出遅れ、大きな市場シェアを持つインドなどでも、環境規制の高まりに伴う苦戦が予想されます。
開発費は上位メーカーの1/8
トヨタや独フォルクスワーゲン(VW/ニーダーザクセン州 マティアス・ミュラーCEO)などの上位メーカーの研究開発費が年間1兆円規模なのに対し、スズキは年間1300億円(平成28(2016)年3月期実績)。昨年8月には、経営方針を巡って対立していたVWと資本・業務提携の解消が正式決定。かつて提携していた米ゼネラル・モーターズ(GM/ミシガン州ダニエル・アンカーソンCEO)やVWに代わる次の相手先探しが急務でした。
「自動運転」「環境」の2大テーマ
トヨタとスズキは、相性の良さを武器に、自動運転技術などIT(情報技術)技術、環境技術の2大テーマに挑みます。底力を見せてほしいと思います。
[2016.10.28]
[2016.10.28]
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