クレジットカードの取扱高15ケ月連続前年超え!カード発行数は2,4億枚から10年で3,2億枚に拡大
百貨店・スーパー・宿泊施設でのカード利用が増加
経済産業省は4月11日、「2月の特定サービス産業動態統計(速報)」を発表。クレジットカード業の取扱高が前年同月比7.9%増と15ケ月連続で前年を上回りました。業務別で見ると「百貨店・総合スーパー」が同14.6%増、「旅館・ホテル」が同9.5%増、「海外」が同8.3%と増加し牽引しました。2月のクレジットカード取扱高は、2兆9,992億円と同調査対象の対事業所サービス業16種の中では取扱高・売上高がトップを維持しています。
特定サービス産業動態統計は、売上などの経営動向を把握し、短期的な景気や雇用動向の判断材料として中小企業政策の推進などに利用するため昭和62年から毎月公表されています。
ショッピング、キャッシングともカードの利用は前年超え
日本クレジット協会が3月29日に発表した「クレジットカード動態調査集計結果」によると、今年1月のショッピング信用供与額は3兆559億円と平成23年12月以降、14ケ月連続、キャッシング融資額も1,174億円と4ケ月連続で前年を上回ります。クレジットカード各社では、キャンペーンやポイント付与など顧客獲得へ向けたプロモーションでカード発行枚数も急増しています。
同協会によるとクレジットカードの発行枚数は、平成13年の2億4,459万枚から10年後の平成23年には3億2,164万枚にまで拡大。信用供与額でも30兆7,544億円から10年で51兆9,541億円にまで増加しました。
JICCへの照会件数、3月は前月から205万件増加し1,030万件に増加
クレジットカードの信用情報機関であるJICC(Japan Credit Information Reference Center Corp:日本信用情報機構)によると、今年3月に加盟する会員からの総照会件数は前月から205万件増加し、1,030万件と大幅に増加。JICCではクレジットカードのほか、消費者金融業や信販会社、金融機関、リース会社など幅広い業種が加盟。照会件数の増加は「人やモノ、カネ」の流れを裏付けます。
JICCは、平成21年8月に全業種横断型信用情報機関のシーシービーと経営統合。国内で唯一、前業態を網羅する国内最大規模の信用情報機関となり、平成22年3月には貸金業法に基づく信用情報機関の指定も受けました。
カードの保有は社会的信用の証
クレジットカードは、個人や法人の信用を基に決済できるカードとして普及してきました。現金の持ち合わせがなくても買い物でき、支払は先送り。1回払いであれば手数料も金利もかかりません。さらに分割払いやボーナス一括払い、毎月一定額を支払うリボルビング払いなど高額な商品購入にもメリットがあります。
クレジットカード各社では、年会費を無料にしたり、発行時にポイントを付与するなど顧客獲得競争が繰り広げられています。ネット通販の急増など後押しで今後もクレジットカードのニーズは広がりを見せそうです。
[2013.4.20]
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