事業再生・会社再建・M&A・事業譲渡・会社分割・経営改善・債務・連帯保証問題に立ち向かうセントラル総合研究所・八木宏之のブログ

楽天市場、成長率が10.2%に落込み/ヤフーポイント客を集める戦略、アマゾン有料会員の獲得猛追

このエントリーをはてなブックマークに追加  

順調ななか、主力のネット通販は...
160227_1.jpg
 ネット通販で国内トップの「楽天」。2015年12月期決算は、国内の流通総額(電子商取引)が2兆6748億円と過去最高を記録しました。経営の多角化も順調で、順風満帆に見えます。しかし、主力のネット通販は伸び率が鈍っており、今後は、「ヤフー」や「アマゾン(日本)」との競争が激化しそうです。
 
 楽天全体の売上高は、前年比19.2%増の7135億円。一昨年に買収した米国の通販関連「イーベイツ」や電子書籍「オーバードライブ」が好調で、クレジットカードや銀行などの金融部門も利益を上げました。「楽天銀行」「楽天カード」「楽天保険」「楽天生命」や、スマートフォンを利用したクレジットカード決済サービス「楽天スマートベイ」など見事な多角化です。
 
実店舗でも使える共通ポイントでテコ入れ
一方、過去、前年比20%前後の伸びを誇った主力のネット通販は、国内流通総額の成長率が10.2%で、落ち込みぎみです。日本最大のインターネット・ショッピングモール「楽天市場」は、各地に散らばる店舗がネット上にオンラインの「仮想商店街」を形成する新しいビジネスモデルであり、本丸のこの楽天市場があってこそ、それにつなげる多角化も成功しました。楽天がテコ入れをはかるのが「共通ポイント」です。ためたり使ったりできる場所を実店舗にも広げ、使えば使うほど得する仕組みを強化して、利用者の集中を狙います。
 
ライバルのヤフーやアマゾンも激しく追随しています。国内の流通総額で楽天の半分のヤフーは、伸び率が前年比16.7%増。三番手のアマゾン(日本)も、同じく19.6%でした。ポイントを武器に客を集める戦略は、ヤフーも展開中。アマゾンは、有料会員の獲得など独自の戦略を進めています。

[2016.2.27]

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 楽天市場、成長率が10.2%に落込み/ヤフーポイント客を集める戦略、アマゾン有料会員の獲得猛追

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/2447

コメントする

事業再生

セントラル総合研究所
セントラル総研オフィシャル
返済猶予・リスケジュール
www.re-schedule.jp
八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
著書の紹介はこちらから。

2024年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31