2022年北陸新幹線敦賀延伸!沿線温泉郷、設備投資に活気づく
金沢に触発? 古い温泉郷のチャレンジ
金沢の成功を目の当たりにしたからでしょう。平成34(2022)年度末の北陸新幹線敦賀延伸を見据えて、沿線にある温泉郷、あわら温泉(福井県あわら市)や山代温泉(石川県加賀市)が、設備投資に乗り出し、活気づいています。平成27(2015)年に新幹線が金沢まで通った波及効果で、宿泊者数が増え、資金的に余裕もできました。古い温泉郷のチャレンジですが、慎重さも必要です。
大人数収容可能な食事処設置が目立つ
2つの温泉郷の設備投資で目立つのは、多人数が一度に食事を済ませられる食事処の設置です。その第一の理由は、人手不足。新幹線の金沢開業後、関東からの利用者が開業前の1000人から8000~9000人に急増しました。部屋ごとに食事を出す従来の対応が難しくなりました。
3億円投じてダイニング新設
あわら温泉の「まつや千千」は今年10月、約3億円を投じて、高価格帯の部屋が入るせんせん館の宿泊客用に「旬ダイニング千の幸」を新設します。山代温泉(石川県加賀市)の「吉田屋山王閣」も今年7月中旬、館内のラウンジを改装して食事処を新設しました。朝食は、外国人の要望の多いバイキング形式です。浴室や客室のリニューアルのほか、大浴場の外にある休憩所に個室のエステルームを新設するなど、女性客のニーズの取り込みにも対応します。
2022年の敦賀延伸に期待しつつも...
今後、客層の多様化はさらに進みます。気を付けておきたのは、急激な観光客の伸びにも一服感が出てきたこと。金沢市でもホテルの建設が相次いでおり、宿泊者の争奪競争が激しさを増す可能性があります。平成34(2022)年度末の敦賀延伸に期待しつつも、冷静な状況判断が求められます。
●関連記事:「北陸新幹線延伸:金沢~敦賀、平成34年開業/敦賀以西:小浜~京都に決定、平成43年着工!」[2016.12.22配信]
[2017.8.22]
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