路線価2017①:都内、前年比3.2%上昇で4年連続プラス!一等地10%以上上昇
標準宅地は4年連続プラス
東京国税局が、東京都内の2017年分の路線価(1月1日時点)を発表しました。標準宅地は前年比で3.2%上昇し、前年の上昇率(2.9%)を上回って4年連続のプラスでした。上昇が激しいのは、都心を中心にした大規模再開発地域や、訪日外国人客たちでにぎわう地域。ある意味、特異な状況下で地価の高騰と高止まりが続いており、今後は警戒も必要かもしれません。
一等地が10%以上の上昇
都内の最高路線価は、48地点のうち46地点で上昇、下落は4年連続でゼロでした。少し詳しく見ると、京橋や麻布などの11地点の一等地が10%以上の上昇。上野や武蔵野など26地点は、5%以上10%未満の上昇。横ばいだったのは、郊外の青梅と日野の2点だけでした。
半月で150万人来場のギンザシックスの影響
最高路線価は最も上昇した地域の1つが、中央区銀座5丁目の銀座中央通りで、26.0%上昇。近隣の銀座6丁目では大型商業施設「ギンザシックス」が4月に開業し、来店客数は開業から約半月で150万人を超えた影響とみられます。大規模再開発と訪日客増加の両方の恩恵でしょう。
12.1%上昇の東池袋
12.1%上昇した豊島区東池袋1丁目のグリーン大通りは、再開発効果によるもの。周辺の豊島区庁舎跡地の再開発地区「ハレザ池袋」では、東京建物(東京建物(株):東京都中央区 野村均社長)などが高さ約158メートルのオフィス棟など3棟を建設します。平成32(2020)年春までに順次開業します。
インバウンドが後押しした浅草
13.1%上昇した台東区浅草1丁目の雷門通りでは、訪日客効果に後押しされました。浅草周辺はホテルの建設が続き、平成30(2018)年秋にビジネスホテル(166室)を開業する三菱地所(三菱地所(株):東京都千代田区 吉田淳一社長)も、「安定した観光需要がある」としています。
●関連記事:「2015年分の路線価発表! 大都市圏での回復加速のほか、被災県でも」[2015.7.12配信]
[2017.7.21]
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