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2011年ヒット商品ランキング、日経トレンディ結果発表:震災による影響大を反映

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今年も残すところあと2日となりました。平成23年を振り返り、今年も日経トレンディによる2011年ヒット商品ランキングが発表されました。震災により平成22年の予測時からは少しはずれ「つながり、エコ、家でゆっくり」などのキーワードに関する商品・サービスがトップ10に入るなど影響を与えました。

1位:スマートフォン
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昨年から始まったスマホブームは、今年に入ってキャリア各社からAndroid OSモデルが次々に発売され普及が本格化しました。10月には米アップル社のiPhone4Sの発売をソフトバンクに続きKDDIが取扱いを始め急速に普及しました。平成23年度のスマートフォン出荷台数は前年比2.3倍の1,986万台と予測されており、携帯電話総出荷台数の49.0%を占めると予測されています。

2位:FaceBook
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知人や友人、同僚など交流を深め、共感する人同士を新しく発見できるソーシャルユーティリティサイト。ネットレイティングスによると今年8月にはPCの利用者は1,083万人と前年同月の5.6倍となりました。スマートフォンの急速な普及やGoogle+、linkedInなどSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用は、まだ成長の余地がありそうです。

3位:節電扇風機
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電力供給不足による節電意識の高まりが浸透し、今年6月には前年の約3倍、7~8月でも1.5倍節電需要で出荷を伸ばしました。今冬にはメディアなどでエアコンと扇風機の併用で節電10%以上などが紹介され、家電量販店「ケーズデンキ」では、11月1日~20日までで販売台数が前年同期の5.5倍を記録しています。


4位:GOPAN(ゴパン)
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世界初、家にあるコメがそのままパンなるサンヨーの家電品で、今年12月には冷やご飯から食パンが作れる新機能を搭載した新機種が発売されました。昨年11月に発売後、注文が殺到し一時は予約を見合わせましたが今年4月に再開。6月には出荷10万台を超えました。パナソニックの子会社化が決まっているサンヨー最後の意地の作品です。

5位:日清カップヌードルごはん
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商品名から麺の変わりがご飯になっただけなのかと思われますが、炊飯器の変わりに電子レンジで代用し5分程度でカップヌードル味のチャーハン風ご飯になるインスタント食品。電子レンジの世界普及率が9割を越えたことから、昨年8月に近畿地方で先行発売しましたが予想を上回る販売数を記録し生産が追いつかず一時的に販売を休止。今年7月に全国発売、初年度に50億円の売上を見込むとしています。

6位:マツダ・ミライース&デミオ13-スカイアクティブ
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ガソリン1リッター当たり30km走行する「第3のエコカー」と呼ばれる4気筒1.3リッター、車両重量は1,010kgとコンパクト。価格も79.5万円からとリーズナブル。9月発売したミライースは、発売後1ケ月半で販売台数は2万4,000台で来年3月期には11万台が見込めそうです。発売1年で12万台としていた販売計画は半年で達成もあり得そうです。

7位:ソウルマッコリ
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マッコリは、やさしい甘みとすっきりした味わいの韓国の伝統酒で、サントリーが韓国メーカーと共同で日本人の嗜好に合うように微炭酸を加えたものがソウルマッコリ。韓国の人気俳優チャン・グンソク氏を起用したCMが好評で女性を中心に愛飲者が拡大しました。5月には今年予定していた35万ケース出荷を達成。当初の計画の約3倍の100万ケースに上方修正しています。

8位:誰とでも定額
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ウィルコムが月額980円で、同社以外の携帯や家、会社の電話へ1回当たり10分以内で国内通話が無料になるオプションサービス。昨年12月より全国でサービスを開始し、今年8月には累計契約数が100万台を突破しました。



9位:ロキソニンS
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これまで医療用のみだったロキソプロフェンを市販で購入できるよう転用したスイッチOTCで、今年1月に発売された第一三共ヘルスケアの頭痛・生理痛用医療用医薬品。医療用成分の配合で、効き目が早く、1回1錠で胃への負担もなく眠くなりません。今年10月には発売から500万個、販売金額で30億円を突破しました。

10位:仮面ライダーオーズ変身ベルトDXオーズドライバー
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少子化で市場が低迷を続けるなか、玩具業界最大手のバンダイが緻密な生産計画を立てているにも関わらず品薄状態が続く仮面ライダーの変身ベルト。このベルトに別売りの差し込み登場人物になりきるという男の子のメダル収集嗜好を見事に掴みました。これまでにベルトは70万個、変身システムに連動するメダルは3,000万個販売されました。

スマートフォンの普及やFacebook、誰とでも定額など、コミュニケーションの手法が変わりつつあることが象徴され、ライフスタイルがアウトドアからインドアへ変わりつつあるのも震災の影響が大きかった表れでしょう。

[2011.12.30]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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