ユニバーサル・スタジオ・ジャパン運営会社が沖縄に進出を目指す! テーマは「南国リゾートでのリフレッシュ」で誘客効果200万人!
巨大観光資源として期待される沖縄に大新名所計画
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の運営会社・ユー・エス・ジェイが、沖縄県に新たなテーマパーク建設を計画しています。先ごろ、政府や県に計画の概要を示し、その誘客効果を約200万人と説明しました。沖縄県の観光客数は、2014年で約705万人。巨大な観光資源として期待され、政府も、「国家戦略特区」の活用などで計画を後押しします。
新テーマパークのコンセプトは、「南国リゾートでのリフレッシュ」。大阪市のUSJは言わずと知れた巨大な映画テーマパークですが、「USJ」のブランドは使いません。同社は「沖縄にあったものを展開し、インバウンド(訪日外国人)も含め考えたい」とし、2020年の東京五輪・パラリンピックの前に開業する意向です。建設地として、国営「海洋博公園」(同県本部町)が有力視されています。1975~76年に開催された「沖縄国際海洋博覧会」の跡地で、広さは約72ヘクタール。「沖縄美(ちゅ)ら海水族館」や植物園、海水浴場が近い一等地です。
基地問題で揺れる政府と沖縄の関係改善の布石にもなるか
USJは、01年、大阪市などが出資する第3セクターとして設立、開業しました。07年に東証マザーズに上場しましたが、リーマン・ショックで来場者が減少し、09年に上場廃止となりました。その後、若者をターゲットにした戦略を、家族や女性向けに転換。「スペース・ファンタジー・ザ・ライド」などの新アトラクション投入が功を奏し、14年度入場者は1270万人と、01年度1103万人を上回りました。今回の沖縄進出は、満を持しての一手です。
計画の全容が公開されないのは、水面下で、政府や県との慎重な交渉を進めているためでしょう。たとえば、海洋博公園で施設を建設するには、敷地内の施設面積(建ぺい率)を原則、公園全体の2%以下とするよう定めた都市公園法が壁になります。政府は、地域を限定して規制を緩和する「国家戦略特区」を活用する方向で調整に入りました。県への財政支援も検討します。基地問題で揺れるなか、関係改善への布石とする考えです。
[2015.9.7]
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