事業再生・会社再建・M&A・事業譲渡・会社分割・経営改善・債務・連帯保証問題に立ち向かうセントラル総合研究所・八木宏之のブログ

平成の竜馬か?大阪維新の会・橋下大阪市長「政治塾に3,326人応募」/海外事務所もいらん

このエントリーをはてなブックマークに追加  

橋下市長:大阪市の海外事務所4ケ国、統合閉鎖120214_1.jpg
報道では「パフォーマンスだ」と一部批判的な声も聞かれる「大阪維新の会」代表の橋下徹大阪市長は2月8日、4ケ国にある大阪市の事務所を統合、閉鎖する考えを示しました。橋下市長は、大阪府との二重行政などの改善に着手し、経費の見直しや人員削減、医療費、補助金、入札などの構造を指摘しており、今回は海外事務所は不要の判断を下しました。

年間経費2億、シカゴやシンガポール、パリ、上海に職員2人、成果に疑問
現在大阪市では、シカゴやシンガポール、パリ、上海に事務所を開設し1~2名の職員を派遣。現地スタッフも2名おくなど、かかる経費は年間2億円。橋下市長は、大阪市民に海外事務所を持つ「効果」に疑問を投げかけ、経費削減や大阪府との二重行政の解消に一石を投じます。

海外事務所:市と府が1つ開設、連携強化すれば2つは不要
他の政令都市では、東京都が平成12年に海外2ケ所の事務所を全廃。名古屋市も平成18年に3ケ国の事務所を閉鎖しています。海外事務所は都道府県でも設置しており、市と連携を強化すれば独自に開設する必要もないとの判断です。ネットの普及や高速化により、メールのほかブログやフェイスブックなどソーシャルメディアの活用拡大で現地との連携も図れることから統合、閉鎖は一概にパフォーマンスとも言えません。
橋下市長は、平成20年に大阪府知事に就任して以来、「やり方が強引」と周囲から反発する声も聞かれましたが、大阪市長選では圧勝。大阪市民は改革に向け「強引なやり方」を選びました。

関西経済界:市長の改革のスピードを高く評価
関西の経済界では、大阪市民の支持を得た橋下市長の民意を意識した「共闘」を模索する流れが強まってきました。関西経済連合会と関西経済同友会が主催する「関西財界セミナー」は2月9日に開幕。地域政党「大阪維新の会」率いる橋下市長に対して好意的な発言が聞かれました。「責任ある政治」をテーマとした分科会では、橋下市長の行動力や発言力、改革のスピードを高く評価。国政に影響を与えた意義は大きいとしています。橋下市長は、大阪市民や経済界も味方につけ、大きな反発や抵抗、妨害をも予測される行政改革が本格化します。

国家構想「船中八策」:「維新政治塾」で論議、国政進出は否定
橋下市長は、道州制の導入や、教育・職員両基本条例の国レベルでの法制化など政策を盛り込んだ「船中八策」を明らかにしました。「船中八策」は、幕末に坂本竜馬が残した新しい政府の国家構想。「日本が変わる一番の急所の部分を出し、統治機構を変えていく」と強調しました。3月には開講予定の「維新政治塾」のメンバーで論議したいと述べています。

呼びかけの政治維新塾400人の枠に3,326人応募
その「政治維新塾」の応募者は、当初400人の塾生を目指していましたが、予想を超え約3,326人が集まりました。「大阪から日本を変える」と強調した橋下市長の改革は、単なるパフォーマンスに終わらないようです。自信の国政進出については竜馬同様「大阪都構想の実現まで」と改めて否定しています。


[2012.2.14]

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 平成の竜馬か?大阪維新の会・橋下大阪市長「政治塾に3,326人応募」/海外事務所もいらん

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/771

コメントする

事業再生

セントラル総合研究所
セントラル総研オフィシャル
返済猶予・リスケジュール
www.re-schedule.jp
八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
著書の紹介はこちらから。

2024年3月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31