阪急梅田本店リニューアルオープンで2,000人の行列、来客数は1ケ月で400万人!西日本最大の商圏は拡大
前年割れ続く百貨店復調への起爆剤、来客数は倍以上
7年にわたり増床、立て替え中だった阪急百貨店梅田本店は10月25日、売り場全体の約8割を先行オープン。11月20日までの約4週間で来客数は前年同期比2.2倍の400万人に達したと発表しました。
同期間中の売上高は非公開ですが、中心顧客の40代以上の女性に加え、若年層や家族連れの姿も目立ち、高級ブランド品や紳士服が好調としています。11月21日には全面オープンとなり、開店前には1,800人の行列ができ10分前倒しで開店しました。大阪地区の百貨店売上高は、前年割れが続くだけに梅田本店オープンが起爆剤となることでしょう。
H2Oリテイリング:赤字続く京都、神戸店閉鎖で梅田本店に戦略集中
昨年5月には大阪ステーションシティの大規模改装や、JR大阪三越伊勢丹と専門店街ルクアの開業により、1年間で1億人を超える集客を達成。阪急百貨店は1年半遅れをとったものの、先行オープンでは、JR大阪三越伊勢丹の初日の行列1,900人を上回る2,000人の人気ぶりでした。
阪急百貨店を運営するエイチ・ツー・オー(H2O)・リテイリングでは、梅田本店を建替え中、赤字が続く京都、神戸店を閉鎖し本店に戦略を集中。全面オープンでいったん離れた両店の顧客の取り戻しを目指します。
全面オープン後、売上高1.8倍、来客数は2倍に増加
H2Oリテイリングによると梅田本店が全面オープンした11月21日から25日までの売上高は、前年同期から1.8倍に増加。来店客数も平日で14~15万人、土日祝日が約20万人と前年から約2倍に伸びました。
梅田本店の開業1年後の売上目標は、隣接するメンズ館も含め2,130億円と国内首位の伊勢丹新宿店に迫る規模。来店客数も年間5千万人の目標で西日本全域からの集客を狙います。
百貨店開業効果:JR近距離切符7%増加、阪急梅田駅乗降客4.5%増
JR西日本によると10月の梅田本店先行オープン後、JR大阪駅での近距離切符の購入者は前年から7%増加。阪急梅田駅の乗降客も4.5%増え、百貨店開業効果は明らかとなりました。
一方、同じキタ地区にある大丸梅田店は、人の流れが変わり阪急対策に臨時セールを実施。JR大阪三越伊勢丹でも買い物券などが当る抽選会を開催。今後は、各店クリスマス、年末年始商戦に向け西日本全域から大阪へ集客。商品やサービスの競争で周辺の小売、サービス業への波及効果も期待できそうです。
●関連記事:「大阪ステーションシティ1周年で来場1,3億人超え!大型小売店1,000億円、JR100億円の経済効果」[2012.5.8]
[2012.11.30]
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