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資生堂:ガーウィッチ・プロダクツを買収/北米・高級化粧品ブランド、売上190億円規模、資生堂の構造改革が背景

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高級品を充実させ海外展開を拡大
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化粧品大手「資生堂」((株)資生堂:東京都中央区魚谷雅彦社長)が、米国の化粧品メーカー「ガーウィッチ・プロダクツ」(米国デラウェア州ナンシー・ベルナルディーニ代表)をM&Aで買収すると発表しました。
メーキャップブランドとして人気の「ローラメルシエ」や「リヴィーブ」など、高級品ブランドを全世界で販売するメーカーで、高級品の品ぞろえをさらに充実させ、海外展開を拡大する狙いです。

ガーウィッチ・プロダクツ買収で北米を盤石に
ガーウィッチ社は、北米・欧州に強く、日本やアジアなど34か国に出店するガ社の売上高は、2015(平成27)年12月期で1億7500万ドル(約190億円)。
今回のガーウィッチ社M&Aは、北米での事業基盤を強化する資生堂の戦略のひとつです。

米国子会社主導で全株式を取得
M&Aの過程に感心しました。資生堂は平成22(2010)年、米国のベアエッセンシャル社(米国カリフォルニア州 マイルズ・マコーミック代表取締役)を約1800億円でM&Aで子会社化しました。鳴り物入りの買収事業でしたが、損失が続き、2016年1~3月期も赤字が計上されています。
ところが今回のM&Aは、米国子会社ベアエッセンシャル社が主導して、ガーウィッチ社の全株式を取得しました。背景には資生堂の構造改革を進めてきた、魚谷社長の強い意向があるようです。

国内が好調なときこそ海外で"攻め"を
平成27(2015)年以降、資生堂の海外事業は、魚谷社長の"直轄"となりました。米国、中国など世界6か所に地域本社を置き、大幅な権限を現地のトップに与えることで、業績を伸ばす海外戦略が成功しました。
米国の地域本社の提案に対し、魚谷社長は「日本事業が予想以上に好調であるときに、海外で攻めに転じたほうがいい」とGOサインを出したのです
好調な国内の業績が、海外事業展開に役立つとし、よい循環を生みだしました。その後も、海外の地域本社の独自性を生かしつつ、グローバル商品を生み出す方針です。

資生堂を見習いたい日本経済
このような、国内業績の良好なときに、将来の布石に海外事業へ乗り出したいと考えている企業はたくさんあります。
日本国内の実質成長0.5%程度では、今を乗り越えるのがやっとの企業も多いことでしょう。やはり足元の国内景気が上向かないと、将来の布石は打てないのです。伊勢志摩サミットも無事終わり、アベノミクス「第三の矢」が成果あげて欲しいものです。

[2016.06.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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