新車販売台数(4月)1.6%増と好調/軽自動車:激しい落ち込み、三菱自動車燃費データ不正の影響
好調を維持しつつも、三菱自動車 (三菱自動車工業(株):東京都港区芝五丁目33番8号 益子修会長)の燃費データ不正問題で揺れる自動車業界。
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が、4月の新車販売台数(軽自動車含む)を発表しました。
前年同月対比では伸びていて全体的に堅調なムード、ただし軽自動車はさんざんです。
新車販売台数は前年同月比1.6%増
発表によると、新車販売台数の総数は、前年同月比1.6%増の32万4748台で、16カ月ぶりに前年実績を上回りました。「自動車登録番号票」が付与された車を「登録車」と呼びますが(軽に付与されるのは「車両番号票」で、登録車には含まれない)、実績は同7.2%増の21万2713台。
トヨタ自動車(トヨタ自動車(株):愛知県豊田市トヨタ町1番地豊田章男社長)が昨年末に投入した新型プリウスが好調で、トヨタの業績は前年同月比8.5%伸びを記録しました。
トヨタ自動車(トヨタ自動車(株):愛知県豊田市トヨタ町1番地豊田章男社長)が昨年末に投入した新型プリウスが好調で、トヨタの業績は前年同月比8.5%伸びを記録しました。
OEMの日産はほぼ半減の落ち込みに
一方、軽自動車は同7.5%減の11万2035台で、16カ月連続のマイナス。三菱自は44.9%減の1477台と、ほぼ半減。三菱自がOEM(相手先ブランドによる生産)供給する日産自動車(日産自動車(株):神奈川県横浜市西区高島一丁目1番1号カルロス・ゴーン会長)は、三菱自を上回る51.2%減の5574台という落ち込みです。
スズキ(スズキ(株):静岡県浜松市南区高塚町300鈴木修会長)も同様に11.0%減。ダイハツ工業(ダイハツ工業(株):大阪府池田市ダイハツ町1番1号三井正剛取締役社長)だけが2.5%増でした。
スズキ(スズキ(株):静岡県浜松市南区高塚町300鈴木修会長)も同様に11.0%減。ダイハツ工業(ダイハツ工業(株):大阪府池田市ダイハツ町1番1号三井正剛取締役社長)だけが2.5%増でした。
燃費データ不正問題世界を巻き込んだ事態に発展
燃費データ不正問題が大きく響いていることは火を見るより明らかです。このように問題は深刻で、世界を巻き込んだ事態に発展すると見られ、全軽自協は「5月以降はより大きく影響が出る」としています。
普通乗用車は15.2%増
登録車の車種別の内訳も書いておきましょう。乗用車が8.4%増の18万4562台。このうち、普通乗用車が15.2%増の9万4334台。小型乗用車が2.1%増の9万228台。商用車では、普通トラックが4.7%増の1万175台でした。
軽自動車の燃費データ不正問題が発覚しても、自動車全体では堅調です。不正問題を収束し
て業界の悪しき習慣を正してもらいたいところです。
なにせ、日本が無資源国、技術と信頼だけが国を支えています。
[2016.5.6]
[2016.5.6]
OEM:original equipment manufacturer
とは、他社ブランドの製品を、その会社から依頼を受けて製造すること。自動車だけでなく、家電、衣料、食品など、その内容は多岐にわたる。
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