ふるさと納税:納税額14億円!認定こども園が10年間無料に!北海道上士幌(かみしほろ)町、
ふるさと納税の恩恵でこども園が10年間無料に!
すっかり定着した感のある「ふるさと納税」。その寄付を財源にして新しい施策を打ち出したり、寄付に対する返礼品を募集し、レパートリーを増やすことで町の活性化や寄付金増につなげたりする自治体など、さまざまな独自の動きが出ています。応援したい活動ですね。
北海道の上士幌(かみしほろ)町では、2015年度の寄付額が、町民税収の5倍以上の14億円を超えました。この財源を生かし、認定こども園(定員120人)の利用料を4月から10年間、完全無料化します。上士幌町は、十勝地方北部にある酪農地帯で、納税の返礼特典にした「十勝ナイタイ和牛」が人気を呼びました。寄付の恩恵が、制度の当初の理念通り、住民に届いているのです。ちなみに十勝ナイタイ和牛は黒毛和種で、格付基準が4または最上級の5級のみ。和牛のなかでも一流といわれています。
生産者にとっては販売増の足掛かりにも
山形県新庄市では、15年度の寄付金額(12月時点)が1億6009万円と、前年度(2548万円)の約6.3倍になりました。ふるさと納税に関する検索サイト「ふるさとチョイス」に返礼品メニューの掲載を始めたことが起爆剤になりました。「山形牛」や特産米「つや姫」「はえぬき」、地酒など地元産の食材が人気です。この成功を受け、返礼品の募集を始めています。生産者にとっては、全国に製品をPRするチャンスであり、販売増の足掛かりにもなります。こうして競争が生まれ、みんながやる気になることで、地域は活性化します。
地域創生も、地元の人が自ら知恵を出し、努力する姿勢を示さなければ始まりません。ふるさと納税の活用は、突破口が乏しいなかでのアイデアであり、こうした動きをうれしく思います。
[2016.2.15]
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