大阪ステーションシティ1周年で来場1,3億人超え!大型小売店1,000億円、JR100億円の経済効果
JR西日本社長「大阪が元気になった」
JR西日本は5月2日、昨年5月4日に大規模改装した大阪ステーションシティへの来場者数が、今年4月末時点までの約1年間に累計で1億3,100万人に達したと発表しました。これは、平成22年度の東京駅の乗車人員1億3,900万人にも逼迫し、ステーションシティ大規模改装によって大阪都心に新たな人の流れを生み出すことに成功しました。
5月1日に就任した真鍋JR西日本社長は「大阪が元気になった」と街の活況に自信を示します。大阪を中心に関西に経済波及効果を与えた商業施設など、2年目を迎え好調維持となるか注視されます。
JR大阪三越伊勢丹と専門店街ルクアで消費1,000億円
集客の核となったのは、駅北側の商業施設、JR大阪三越伊勢丹と専門店街ルクアで2棟の売り場総面積は約7万平方メートルに達し、今年4月までの合計売上高は704億円。一方、駅南側では昨年4月に大丸梅田店が増床改装しており、売り場面積は1.6倍に拡大。今年2月期の売上高は前期比65.7%増の617億円。この1年で3店が生み出した消費は1,000億円を超え、開業・増床改装が地域経済を牽引しました。
一方,阪急と阪神百貨店の梅田店の売上高は、併せて約100億円と明暗が分かれた形となりました。阪急百貨店は、今年11月に全面改装を控えており,梅田商戦は2年目に勝負をかけるようです。
JR西日本:近距離乗車券9%増、運輸収入の押し上げ効果
大阪ステーションシティ開業は,新幹線や特急、バスなど関西圏以外の中国や四国,北陸からも集客に成功。100km圏内の近距離乗車券の販売も開業後9%延びており、JR西日本の今年3月期の運輸収入を約50億円押し上げる効果となりました。さらに、専門店街ルクアのテナントから受ける不動産収入も65億円に達するなど、主要駅の大改装は一連の経済効果を生み出しました。
大阪ステーションシティでは、4月27日から開業1周年イベント開催しており,世界最大級の3Dトリックアートやエンターテイメントショーなどが催され,大型連休も賑わいを見せました。
再開発地区「うめきた」に高級マンション:契約率は95%
大阪駅北側で再開発中の「うめきた」では、地上48階建ての高層分譲マンションが建てられており,商業地区のイメージの強い梅田が大きく変わりつつあります。総戸数は525戸のうち、63戸の販売価格は1億円を超える超高級マンションですが,すでに販売が行われている400戸の契約率は95%と高い水準を見せます。
来春開業予定の「うめきた」再開発地域には、商業施設も併設されるなど,百貨店や専門店からも注目を集めます。平成9年に京都駅の大規模改装に続いた大阪ステーションシティの開業は一定の経済効果をもたらし,2年目にさらなる飛躍が期待されます。
[2012.5.8]
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