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6月の貿易赤字が前年比で1/12までの大幅縮小! だが、まだ続く円安を念頭に、輸出入計画は慎重に。

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大幅な赤字縮小だがまだ安心はできない 
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 財務省が、今年6月の貿易収支と、今年上半期(1~6月期)の貿易収支を発表しました。いずれも依然、赤字ですが、赤字額は大幅に縮小しています。原油や液化天然ガス(LNG)の価格下落を受けて輸入額が減る一方、円安で外貨建て輸出の円換算額が膨らんだことなどが要因です。ただし、この数年、輸出は一進一退の動きが続いており、これで安心とはなりません。

 貿易収支とは、輸出額から輸入額を差し引いた金額をいいます。それによると、6月単月の貿易収支は、690億円の赤字。赤字は3カ月連続ですが、赤字額は、前年同月の8341億円、今年5月の2172億円に比べて大きく縮小しました。米国向けの自動車の輸出、中国や台湾向けの半導体電子部品の輸出が伸びました。中国向けの自動車輸出は振るいませんでした。

 同時に発表した1~6月期の貿易収支は、1兆7251億円の赤字でした。半期ベースでみると、やはり2011年上半期から9期連続の赤字ですが、やはり原油価格の下落で輸入額が減り、過去最大の赤字となった14年上半期(7兆6282億円の赤字)より、77.4%も減少しています。

原油価格の動向が今後のカギ。円安前提の経営計画を
内訳を見ると、輸出額は、前年同期比7.9%増の37兆8080億円で、5期連続で増加。米国や東南アジア諸国連合(ASEAN)向けの自動車輸出、半導体電子部品輸出の好調などを受けたものです。

一方、輸入額は7・4%減の39兆5330億円で11期ぶりの減少でした。大半の原発が停止する中、火力発電所の燃料などとして使われる原油やLNGの輸入額が、価格下落の余波で大幅に減りました。サウジアラビアなどから輸入する原油では42.5%減、マレーシアなどからのLNGは19.6%減でした。

貿易収支の先行きについて、財務省は「輸出の着実な回復などで赤字は縮小傾向」と認めつつ、原油価格の動向が不透明要因になると指摘します。国際情勢を見る限り、円安はしばらく続きます。それを前提に、輸出入計画を再点検してみてください。

[2015.8.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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