スターバックス:5月スタートのアプリ100万件DL達成へ。重要性を理解しつつ機を見た成果。
カートとサイトとの連携でサービス向上
スターバックスコーヒージャパン(スターバックスコーヒージャパン(株):東京都品川区 水口貴文CEO)のスマートフォン(スマホ)向けアプリが好評です。プリペイドカードの「スターバックスカード」や会員サイト「My Starbucks」と連携し、サービスの質向上に貢献しています。
半年間で100万DL達成
スマホ向けアプリの提供は、今年5月から。半年間で、目標だった100万件のダウンロードをクリアしそうです。成功の裏には、単に流行のツールを開発するだけでなく、「スタバらしさ」をどう演出するかの試行錯誤がありました。
重要性を理解しつつ機が熟すのを待つ
初代iPhoneが発売された平成19(2007)年6月以降、アプリ開発会社からは、同社に対しさまざまな提案が寄せられましたが、簡単には乗りませんでした。同社のWebサイトのアクセスに占める、スマホ経由の割合は急速に高まっており、マーケティングのツールとしても極めて重要だと、認識していたにも関わらずです。
「情報分野全体」のこととして考える
同社では、情報分野全体の基盤整備を急ぎました。
まず、プリペイドカード「スターバックスカード」を開発。さらに、このカードと連携した会員サイト「My Starbucks」をつくりました。会員サイトでは、カードの利用者がカード情報を登録することで、オンライン経由で残高を確認したり、入金したりできます。
カードといえば、店舗で入金や支払い機能が一般的ですが、より利便性を高めたのです。会員先行で新商品の情報なども告知します。
蓄積、分析を徹底したうえで勝負に
カードの利用データを蓄積し、顧客の分析やCRM(顧客関係管理)に活用する仕組みを構築したうえで、満を持して、今回のアプリの投入です。
アプリは、カード番号や暗証番号を入力し、アプリ上の「支払い」ボタンを押すと、カードのバーコードが表示されます。店舗での会計時、このバーコードをレジで読み込むだけ(アプリの画面を見せるだけ)で、決済が完了するのです。この工夫が、アプリ利用者が得る価値を高め、爆発的な人気を呼びました。
[2016.10.06]
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