新たな観光ドル箱ツアー「USJからトロッコ列車」へ誘導!廃線を甦らせ2年連続100万人超え
嵐山・亀岡市結ぶ路線,3月から営業再開
京都の観光名所、嵐山と保津峡のある京都府亀岡市を結ぶトロッコ列車の年間利用者が2年連続で100万人を突破し、今年度も過去最高ペースで推移しています。列車を運行する嵯峨野観光鉄道によると今年1〜2月はメンテナンスのため冬期休業となるものの3月からは営業を再開するとしています。
円安を背景に海外旅行を敬遠した日本人観光客が増えているほか、人気を支えているのは外国人観光客。同社によると、利用者の約2割が外国人客とまだまだ外国人客の伸び白は大きくあります。
春には満開の桜,秋には紅葉、25分かけ運行
トロッコ列車は、保津川渓谷沿いの7.3kmを約25分かけ運行。春は満開の桜や、秋には鮮やかな紅葉と四季折々の景観が楽しめます。1時間に1本の運行ながら年間100万人超えの観光客を集めます。
昨年7月には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッターエリア」がオープン。来場者も急増しUSJで楽しんだ後、トロッコ列車を楽しむコースがドル箱になりつつあります。
JRの廃線を利用,線路・枕木交換や草刈りも
トロッコ列車は旧JR山陰線の廃線を利用し、京都府からの同線を新たな観光資源にとの打診から、国土交通省の認可を受け平成2年11月に正式決定。翌年4月の開業に向け、線路や枕木を換え,草刈りに追われるなか、客車は木材を運んでいた貨車をレトロ風のトロッコ列車に改造しました。
現在,桜のトンネルを走ることができるのも、当時の社員が路線沿いに桜の木を植えたおかげといいます。当初の年間利用者数は23万人を見込んでいましたがまさかの誤算,100万人を超える人気観光ルートとなりました。
高速道の開通で大阪から亀山へアクセス向上
平成25年4月には、名神高速の大山崎ジャンクションと京都縦貫道が開通し、大阪から亀岡市へのアクセスが飛躍的に向上。USJで楽しんだ観光客が大阪で宿泊し翌朝、バスで亀岡市まで移動しトロッコ列車に乗るツアーが増え,昨秋の紅葉シーズンには前売り乗車券は売り切れ状態が続いたといいます。
今年3月14日には、北陸新幹線が開業予定で小京都といわれる金沢へのアクセスが向上します。京都,金沢の相乗効果でさらなる観光客誘致が期待されます。
[2015.1.17]
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