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東芝再建①:3月期1兆100億円の連結最終赤字に。負債総額98億ドル。今後の焦点は半導体メモリー事業

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ウエスチングハウス破産申請
東芝((株)東芝:東京都港区 綱川智社長)の経営再建は、本当に厳しい道のりです。今年3月末、米原子力子会社ウエスチングハウス(WH/ペンシルバニア州 ダニエル・ロデリックCEO)が、米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を米国の連邦破産裁判所に申請しました。経営危機の起点となった海外原子力事業から、これで完全撤退となります。

3月期1兆100億円の連結最終赤字
負債総額は計98億ドル(約1兆900億円)。今回の決断により、今年3月期の決算は、1兆100億円程度の連結最終赤字に陥りました。リーマン・ショック後に日立製作所((株)日立製作所:東京都千代田区 東原敏明社長)が計上した7873億円の赤字を上回る額で、国内製造業では過去最大です。従来予想の3900億円から1兆円超に拡大したことも衝撃でした。再生手続きの過程ではありますが、債務保証の履行などが重くのしかかっており、財務状況は実に厳しいです。
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半導体メモリー事業が次の焦点に
WHの破産法申請で、今後の焦点は、主力である半導体メモリー事業の分社と売却に移ります。分社による新会社の株式を売却し、原発による損失の穴埋めを目指しますが、期待通りの高値で売却し、債務超過を解消する道は至難と言えるでしょう。「成長のけん引役」と位置づけてきたメモリーと海外の原子力事業の両方を失うのですから、まさに崖っぷちの状況です。

上場廃止の可能性も
平成30(2018)年3月末に債務超過を解消できないと、東証の規定で、上場廃止になります。再建にメドが立った段階で、財務改善と成長資金の確保へ公募増資を行う可能性が高いと思いますが、そこにつなげるためにも、メモリー事業の売却を好条件で進めなければならない。とにかく頑張ってほしいと思います。


[2017.4.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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