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新LCCバニラエア、1,000円チケットで思わぬスタート!予約システム障害に差別問題でウェブは炎上

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新生バニラエア予約開始、特別価格1,000円!
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エアアジアとの提携を解消したANAは11月1日、LCC(Low-Cost Carrier:格安航空会社)エアアジア・ジャパンを衣替え。ANA100%子会社として新たなLCCバニラエアの予約受付を開始。12月20日からは成田空港発着の台北、沖縄、札幌便を就航。特別価格として11月3日まで片道1,000円の席を約1万3,000席限定販売しました。
バニラエアは、エアアジアと対立したと言われるきめ細かなサービスで外資系LCCと差別化を図り、旅行会社と提携したリゾート旅行商品も扱うとしています。

アクセス殺到!1秒間に8千アクセス
11月1日に4路線の予約が開始したものの、あまりの注目度にサイト開設直後から大量のアクセスが集中。1秒間に約8,000アクセスに予約処理を行うサーバーの能力を超えダウン状態。一時はサイトの閲覧や航空券の予約が難しい状況となりました。
現在は、サーバーの増設や回線の増強を行い正常となっているものの、「使いづらい予約サイト」との声が多かったエアアジア・ジャパン同様のトラブルを引き継ぐ結果となりました。アクセスは台湾からが日本国内を大きく上回ったとしています。

台湾からの訪日、今年5割増と日本人気
日本政府観光局によると、今年9月の台湾から訪日者数は前年同月比75.1%増の20万6,800人。今年1月から9月までの累計でも前年同期比52.3%増の166万9,900人と急増しています。「少しでも安く日本へ」がサーバー障害を引き起こしました。
バニラエアではサーバー強化など対策したものの、そのひとつの対策として一時的に台湾からのアクセスを制限。さらに日本でしか販売されないことが差別との声が続出しウェブサイトやフェイスブックで炎上となりました。

台湾から買えなかった実情
騒ぎは台湾大手衛星放送局の「TVBS」にまで発展。利用者の不満を紹介したものの、バニラエアでは飛行機を全てエアアジアに返却。台湾で1機でも所有しないと現地当局の認可が下りず航空券の販売ができないと釈明。販売したいのにできなかったのが実情のようです。11月1日からの受付は「国内向けの発表」であったことが明確になり、バニラエアでは台湾や韓国では発売決定次第お知らせするとしています。
最近では食材偽装やチルド宅配など、誰のためにどのような商品やサービスを提供するのか、あらゆることを想定しなければ逆にイメージダウンに繋がることを浮き彫りにしました。


[2013.11.11]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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