マクドナルド史上最高額の高級バーガー投入!先行販売に行列1,000人に「消費者は驚きを求めている」
単品バーガーでは過去最高額570円
日本マクドナルドは6月17日、夏の新商品発表会を開催。通常のビーフパティの約2.5倍のクォーターパウンダーを主役とした2種の新製品を発表。価格は、単品では史上最高価格の480円~570円。ポテトやドリンクが付いたバリューセットは、830円からと6月24日から夏期限定で販売しました。
マクドナルドの高級ハンバーガー投入は、アベノミクスが取組むインフレ誘発の後押しとなるか注目されます。百貨店では高級品売上が2桁伸びが続き、消費者心理は改善されているようにもみえ、高級バーガーの今後の売上が先行きの指標となりそうです。
バリュー商品100円から120円値上げ、1年2ケ月ぶりに売上前年超え
マクドナルドは、今年5月に低価格帯のバリュー商品を100円から120円に値上げ。1年2ケ月ぶりに前年同月から0.5%増とプラスに転じました。東京都区部の5月のCPI(Consumer Price Index:コア消費者物価指数)は、前年から0.1%上昇。上位品目には、電気代、都市ガス代、ハンドバッグに次いで4位にハンバーガーが入り寄与しました。
ファストフードでは、牛丼が未だ280円のデフレ価格で食べられるなか、マクドナルドの過去最高価格バーガーは、業界だけでなく経済界にもインパクトを与えました。新製品は、テレビCMにサッカー日本代表の本田選手を起用。東京・渋谷では一大プロモーションを行い街に活況を与えました。
先行試食セットの販売は大人気!入店まで3時間
マクドナルド渋谷東映プラザ店では、発売前、高級バーガーの先行試食セットが500円で提供。店舗オープンの12時間前には1,000人を超える列ができ、オープン後には、「入店まで3時間」のアナウンスが伝えられました。
6月17日の会見では、日本マクドナルドの原田会長は「(アベノミクス効果で)消費者の財布の紐は緩んでいる。消費者は今までにない経験と驚きを求めている」と強調。まさにその通りとなりました。同社は、昨年9年ぶりに売上高が減少。ビッグマックなどの値下げで利益を得る戦略が結果的に商品価値を下げる結果に、今年は値下げに頼らない戦略がすすめられます。
相次ぐファストフードの値下げで消費者も低価格慣れ
東日本大震災以降、消費動向の変化からマクドナルドは100円バーガーなど既存メニューを値下げ。ポテトやドリンクなどサイドメニューで利益を得る戦略へでたものの、相次ぐファスドフード業界の値下げやコンビニの台頭など消費者へお得感が伝わらず、消費者も低価格慣れの傾向にありました。
マクドナルドは、値下げだけでなく、本来のおいしく新鮮で刺激あるハンバーガーを客へ提供する方針に転換。アベノミクス効果による景気回復期待から価格ではなく商品本来の価値にも変革が求められています。
[2013.6.26]
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