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住宅ローン金利「メガは引き上げ」「ネットは引下げ」、「0.6%超低金利」は三井住友の先行取扱で圧勝

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大手の金利0.05〜0.1%引上げ、三井住友信託銀行は据え置き
大手金融機関5グループの7月の住宅ローン金利は、5月から3ケ月連続引上げられました。主力の10年固定型金利は、三菱東京UFJ銀行と三井住友銀行、りそな銀行が前月から0.1%引上げ年1.7%。みずほ銀行は0.05%引上げ年1.65%となりました。引き上げの要因は、長期金利の上昇にありますが三井住友信託銀行は、1.45%のまま据え置きました。
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昨年12月に10年固定型金利は、史上最低の年1.3%でしたが約半年で0.4%上昇。この先を見据え固定金利で駆け込むのか、借換えで変動から固定に借り換えるか消費者を悩ませます。

消費者にインパクト!ネット専業は引下げ
一方、ネット専業銀行は逆行するように10年固定型金利を引き下げました。大手が引上げるなかでの、引下げ戦略は消費者にインパクトを与えます。元金が大きいだけに、0.1%の差は消費者をより敏感にさせます。
ソニー銀行は、最優遇金利を0.052%引下げ年1.64%と3ケ月ぶりの引下げ。住信SBI銀行も5ケ月ぶりの引下げで顧客の取込みを狙います。住信SBI銀行では、5月に変動金利から固定金利への借換えが前月の10倍に以上に急増。6月に金利を引上げたものの新規の出足が鈍り引下げに踏み切りました。

三井住友0.6%超低金利住宅ローンは大人気!取扱い1週間で上限の4割消化
6月3日には、3年固定型住宅ローン金利を変動金利よりも低い超低金利の年0.6%とインパクトを与えた三井住友銀行。1,000億円の融資枠を設け7月末まで取扱う予定でしたが、取扱1週間で約4割が埋まりすでに総額上限に達し受付を終了しました。
後を追うように約1週間後に同0.6%の3年固定金利型住宅ローンの取扱を開始した三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行では、7月3日現在、取扱を継続。現在も申込みを受け付けています。わずか1週間の先行取扱いで三井住友銀行は、消費者に決断を与えした。

国土交通白書:住宅ローン負担で40歳未満の持家率低下に賃貸住宅を供給?
太田国土交通相は7月2日、閣議で平成24年度版国土交通白書を報告。年収減少により住宅ローンの負担で40歳未満の持家率が低下。民間賃貸住宅へ住む割合が昭和58年には39.7%でしたが、平成20年には59.7%に上昇。良質な賃貸住宅の供給が必要と指摘しました。
マンション販売は新築・中古とも好調で住宅着工件数も伸び住宅ローンも低金利。持家率の減少は、庶民にとって夢のマイホームが遠のいています。住宅取得には、何よりも雇用の安定が重要となり、今後の成長産業などへの円滑な人員移動や定着、固定化に向けた庶民の夢を失わない政策が望まれます。

[2013.7.6]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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