3メガバンク、住宅金利ローンを0.50%~0.05%引き上げ。不動産市場を冷やす可能性?
マイナス金利導入前後の水準へ
マンションや戸建ての購入予定だった方には、残念なニュースでしょうか。大手銀行の住宅ローン金利が引き上げられます。超低金利を改め、日銀がマイナス金利政策を導入する前後の水準へ戻します。契約が集まる年度末を越えて、銀行間の競争が一服する時期に合わせました。
3メガバンクの引き上げ
三菱東京UFJ銀行((株)三菱東京UFJ銀行:東京都千代田区 小山田隆頭取)は、10年固定型の最優遇金利を年1.05%と、3月に比べて0.50%引き上げます。平成28(2016)年7月に始めた金利引き下げキャンペーンが終了です。三井住友銀行((株)三井住友銀行:東京都千代田区 髙島誠頭取)も、1.05%と3月から0.25%高い水準へ。みずほ銀行((株)みずほ銀行:東京都千代田区 藤原弘治頭取)も、0.90%と0.05%引き上げ。3メガバンクの影響は大きいでしょう。
低金利は住宅販売下支えの一因
メガバンクも、2月や3月は住宅購入やローン契約が増える傾向があるため、年度末は低く維持しましたが、それも限界ということでしょうか。4月のローン金利上昇はその反動ですが、住宅ローン金利の低さは、住宅販売を下支えする一因であり、住宅ローンを借りにくくなれば不動産市場を冷やす恐れもあります。この判断がどういう結果を導くかはまだ不透明です。
据え置く銀行も
一方、三井住友信託銀行(三井純友信託銀行(株):東京都千代田区 常陰均社長)は0.55%、りそな銀行((株)りそな銀行:大阪府大阪市 東和浩社長)は0.95%で。いずれも前月から据え置きます。米国のトランプ政権誕生を受けた長期金利の上昇を受け、ほぼ下げ止まった住宅ローン金利の水準を維持するのは大変でしょうが、これも一つの戦略です。
●関連記事:「住宅ローン取引減速/主要8行申込件数4.3万件、10年固定型最優遇金利引き上げ」[2017.1.30配信]
[2017.4.21]
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